子供の成長は嬉しいものですよね。
でも子育ては、嬉しい気持ちや楽しい気持ちと同じくらい、大変なこともあります。
そんな時、つい声を荒げて感情的に叱ってしまうことがあるのではないでしょうか?
怒りが収まらず、言わなくてよいことまで言ってしまい、後で自己嫌悪に陥ることも…。(私もよくあります^^;)
親も人間だから、しかたがない。
でも、子供にとって親の言葉の影響は絶大です。
まだそれほど世界が広くない子供にとっては、親の言葉が人格形成に関わる割合はとても大きいのです。
心に深い傷を負ってしまい、場合によっては何十年も消えないことも。
言った側は覚えていないような何気ない言葉や冗談半分の言葉が、子供の好奇心を潰したり、意欲をなくしたり、ひどいときには生きる意味さえ見失ってしまったりもします。
でも逆に、親のたった一言で自信が持てたり、のびのびと能力を発揮できることもありますよ。
それほど『親の言葉』は良くも悪くも強力なのです。
ここでは、子供に言ってはいけない言葉と、代わりにたくさん言いたい言葉を、モンテッソーリ教育とチャイルドコーチングの指導者で1児の母でもある筆者がお伝えします。
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子供に言ってはいけない言葉①
『絶対に言ってはダメ!な言葉』2種
子供に言ってはいけない言葉は、
① 絶対に言ってはいけない言葉
② なるべく避けたい言葉
に分けられます。
まずは、①の『絶対に言ってはいけない言葉』から。
子供には絶対に言ってはいけない言葉があり、それは
の2つです。
順番にみていきましょう。
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言ってはいけない「能力を否定する言葉」
絶対に言ってはいけない言葉の1つめは、子供の能力を否定する言葉。
子供の能力を否定する言葉
「あなたはダメね」
「頭が悪いね」
「あなたには無理、できるはずがない」
「本当に不器用だね」
「いつも計算が遅いよね」
「まったく下手な字ねぇ」
「あなたは音痴なんだね」
「集中力がないね・根性がないね」
「片付けもまともにできないの?」
「〇年生なのにそんなこともできないの?」
「こんな簡単な字も読めないなら、〇年生に戻ったら?」
こういったことを、ついカッとなって、または冗談交じりで言ってしまったことがある方もいると思います。
能力を否定する言葉は、言い換えれば子供の能力に上限を作る言葉。
子供は『親に映る自分』を『自分そのもの』として受け止めて育っていくので、親が「ダメね」と言えば、たとえ本当は優れていてもダメになっていきます。
親に「あなまは〇〇が苦手ね」と言われると、「自分は〇〇が苦手なんだ」と思い込み、その意識は大人になっても消えずに長年のコンプレックスになることも。
特に気をつけたいのは、ママ友など大人同士の会話。
「この子は運動神経無いのよ。お父さんの血を受け継がなかったみたい」
「早生まれだからお勉強ができなくてね」
「娘は服のセンスがなくて困っちゃう」
など、つい謙遜で言ってしまうことはありませんか?
子供は親の会話をよく聞いています。
こういった言葉は、子供は直接言われるよりむしろ信ぴょう性を感じて、深く傷つき自信を無くしてしまうこともあるので、注意が必要ですよ。
逆に、子供にたくさん言いたい言葉は、
「今日は~ができたね」
「がんばってるじゃない」
「前よりもできるようになったね」
「失敗してもいいんだよ」
「何度やり直してもいいよ」
「時間がかかっても大丈夫」
「競争じゃないから、自分のペースでやっていこう」
大切なのは、今の子供のありのままの能力を受け入れ、成長を応援する姿勢。
やっていること・頑張っていることを肯定して、前向きな言葉をかけることです。
「ダメね」の逆で、たとえあまり上達していなくても「頑張ってるね。少しずつ上達してきたね」と言えば、不思議と上手になっていくものです。
持って生まれた能力は変わらなくても、親の言葉1つで伸ばすことも潰すこともできてしまうのです。
子供に不用意な言葉をかけてしまわないためには、まずは親自身が子供に対して失望せず、肯定的な気持ちで接することが大切ですよ。
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言ってはいけない「人格を否定する言葉」
子供に絶対に言ってはいけない言葉の2つめは、子供の人格を否定する言葉。
子供の人格を否定する言葉
「あなたってどうしようもないね」
「ずるいね、卑怯だね」
「本当に意地悪だよね」
「ちゃんとやるって言ったのに、ウソつきだね」
「バカ・とろい・情けない・気持ち悪い・弱虫」
「お前は信用できないよ」
「そんな子はうちの子じゃない」
「あんたなんか嫌い。顔も見たくない」
「お前がいるとイライラするんだよ」
「そんなことをする子はいなくていい。出て行け」
「あんたなんか産まなきゃよかった」
「3人も産むつもりなかったのにできちゃったのよ」
「本当は橋の下から拾ってきたんだよ」
「男の子が欲しかったのに」
これは、上記の能力を否定する言葉より、さらに深く子供を傷つけるひどい言葉。
「まさか自分がこんな言葉を言うわけがない」
と思うかもしれないけれど、子供が反抗期を迎えたときや、口が達者になって逆に子供から傷つくことを言われたときなどに、ついカッとなって歯止めが効かなくなることが。
でも、たとえ子供からひどい暴言を吐かれても、親から子供に対して人格を否定する言葉は絶対に言ってはいけません。
子供の反抗は甘えだったり「もっと愛情が欲しい」という気持ちの裏返しだったりするけれど、親の暴言に言い訳はできません。
子供は自分の人格を丸ごと否定された気持ちになり、一生忘れられない傷になることも。
さらに言った親に対する不信感も生涯拭えず、親子関係に長年にわたる軋轢を生むケースもあります。
また出生に関する言葉は、特に友人や親せきなど大勢で集まった時などに、冗談半分の笑い話として言ってしまいがち。
こういった話は子供は笑いながら聞き流しているように見えても、心のどこかでいつも自分の存在意義に疑問を持ち、自己否定感を高めていってしまう可能性がありますよ。
こういった人格や存在そのものを否定する言葉は、暴力による虐待と変わらない『心理的虐待』というものです。
もし「どうしても頻繁に言ってしまう、ダメとわかっていても止められない」ということがあれば、もしかしたら親御さんが精神的に辛い状況にあるのかも。
周りに頼れる人がいるかどうかなど、育児環境の見直しをしたり、専門機関に相談したりすると、少し気持ちが楽になるかもしれません。
代わりに子供に言いたい言葉は、
「〇〇くんのことが大好きだよ」
「〇〇ちゃんといると楽しいな」
「そのままの〇〇くんでいいんだよ」
「生まれてきてくれてありがとう」
「〇〇ちゃんはママとパパの宝物だよ」
「お母さんは幸せ者だな」
「少しでも顔が見られて嬉しいよ」
最初はちょっとムズ痒いかもしれないけれど、言い慣れてくると結構言えるものです。
こういった、子供の存在を肯定し無条件の愛情を日々伝えることで、子供の自己肯定感はグングン高まり、何か問題が起きた時にも解決しやすくなります。
大切なのは、良い時だけではなく、あまり良くない状況でもまず第一声は子供に愛情を伝えること。
たとえちょっと悪いことをして帰ってきても、まずは「無事に帰ってきてくれてよかった」。
ルールを破って夜遊びや朝帰りをしても、「出勤前に顔が見れてよかった」。
これは甘やかすのとは違います。
まずは子供の存在を肯定した上で、ダメなことはダメだと諭し、行動のルールを一緒に考えていく。
そうすることで、子供は冷静に自分の気持ちや行動と向き合い、大人とも対話していけるようになります。
ここまで、子供に絶対に言ってはいけない「能力を否定する言葉・人格や存在を否定する言葉」をみてきました。
次に、絶対に言ってはいけないというほどではないけれど、言い続けると徐々に子供の心を傷つけてしまう『なるべく避けたい言葉』をお伝えしていきます。
子供に言ってはいけない言葉②
『なるべく避けたい言葉』5種
子供になるべく言わないようにしたい言葉は、
なるべく避けたい言葉
の5つ。
1つずつみていきましょう。
言ってはいけない「問い詰める言葉・威圧する言葉」
最初は、一番使う頻度が高い『問い詰める言葉』と『威圧する言葉』。
問いつめる言葉・威圧する言葉
「何でこんなことをするの!?」
「なぜ~をやらないの?」
「いつになったらできるの?」
「何度言えばわかるの?」
「こらっ!」
「ダメ!」
「~しなさい!」
「早くしなさい!」
「鬼がくるよ!おばけがくるよ!」
これらの言葉を使ったことがない親御さんは、まずいないですよね。
でも、子供との会話の大半がこういった言葉で占められ、怒るのが日常化している親御さんは、注意が必要。
威圧されると子供の気持ちは萎縮し、怖さから思考回路は停止します。
そして、今度は自分を守るために言い訳をあれこれ考えて反発し、親はさらにひどい言葉を言ってしまうという悪循環に。
また、頭ごなしに怒られ行動を制限されることが続くと、主体性のない子になってしまいます。
さらにマイナスなことは、子供自身も親の威圧的な態度や言葉を真似するように。
何か問題にぶち当たったときに、同じように乱暴で威圧的に解決しようとします。
親は問題解決のテクニックとして、そのお手本を見せてしまっているのです。
ついカッとなってしまったときには、一度深呼吸をして代わりに次のような言葉を使うようにしましょう。
「どうすればいいと思う?」
「あなたはどう思うの?」
「お母さん(お父さん)は~するといいと思うよ」
「こうしたかったんだね。でもこれは~だからいけないよ」
「危ないから一緒にやろう」
「これはダメだけど、こっちならいいよ」
「今◯◯ができたら、こんないいことがあるよ」
子供にも子供なりに言い分があるもの。
たとえ間違っていたり幼稚だったりしても、まずしっかり気持ちを聞いてみましょう。
その上で、「こうしなさい」と決めつけるのではなく「私はこう思うよ」と意見を伝える。
なるべく否定文よりも肯定文で、デメリットよりもメリットを、鬼の形相ではなく普通の顔で話すように心がけましょう。
それでどう行動するか、あくまで最終判断をするのは『子供自身』です。
冷静に話すのはなかなか難しいけれど、怒鳴ったところで子供の行動が改善することはまずありません。
なるべく子供の思考回路に付き合いながら、1回で解決しようとせず日にちをかけて忍耐強く対話を続けるようにしましょう。
言ってはいけない「人と比較する言葉」
次に、子供を人と比較する言葉。
人と比較する言葉
「皆はちゃんとできてるのに」
「〇〇くんはきちんとやっているのに、あなたときたら!」
「妹にできて、どうしてあなたにできないの?」
「お兄ちゃんを見習いなさい」
「〇〇ちゃんって頭がいいんだね」
「〇〇くんよりできてすごいね」
これも、言ってはいけないと思いながらついつい言ってしまいがちな言葉。
でも大人でも、もし仕事の早さや家事の出来不出来を人と比べて言われたら傷つきますよね。
「あの子よりできない」「皆よりできない」と親に言われたら、ほとんどの子供は自信を無くしてさらにできなくなります。
中には、負けん気を発揮して一生懸命頑張る子もいるかもしれません。
でもそれは「あの子よりできないと親に愛してもらえない」と思う危機感からで、むしろ普段から自己肯定感が低い可能性があり注意が必要ですよ。
逆に「あの子よりできてすごいね」というのも、一見ほめているように思えるけれどNG。
比べてほめるというのは、その子自身の頑張りや成長を無条件に認めてはいないということ。
同じく「勝たないと愛されない」という自己否定の気持ちになります。
代わりに言いたい言葉はこちら。
「前はできなかったのに、今はこんなに上手にできるようになったね!」
「〇〇ちゃんは工作が得意だね。あなたは絵がとても素敵。ふたりともすごいね!」
「人と比べる必要はないんだよ。あなたの好きなように思いきりやりなさい」
比較していいのは、友達や兄弟ではなく『過去のその子自身』だけ。
たとえ他の子よりできなくても、以前より成長していたら大いにほめましょう。
園や学校でほめてもらえなくても「親が認めてくれている」とわかれば、子供は自信を持って頑張れるものです。
また、子供は親が自分以外の子をほめることにとても敏感なので、もし誰かのこと(たとえば兄弟など)をほめたいときには、必ず一緒にほめるようにしましょう。
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モンテッソーリ教育とは?大切なのは親の接し方
言ってはいけない「価値観を押しつける言葉」
3つ目は、子供に大人の価値観を押し付ける言葉です。
価値観を押しつける言葉
「お母さんの言うことを聞きなさい」
「勉強は絶対にしないとダメ」
「ゲームはやめなさい」
「この習い事は絶対将来役に立つんだから」
「あなたのためを思って言ってるの」
「男の子のくせに」
「お姉ちゃんなんだから」
「さすがお兄ちゃんだね」
大人は子供より当然体が大きく口も達者で、世の中のこと・効率の良いこと・うまくいくための近道など、子供より遥かに多くのことを知っています。
だから、それを良かれと思って子供に伝えようとします。
でもそれは大人の価値観の『押し付け』、もっと厳しい言い方をすれば『支配』です。
子供は大人の言うことに従わされると、ありがたいと思うどころか「不満」しか持ちません。
確かに「勉強は大事、ゲームはよくない」という考えは一般的だけれど、必ずしもそうではない場合も。
(ゲームをやっている子供の方が創造力・認知力・推理力が高いという研究もあります)
そのメリットとデメリットを提示せずに一方的に「これはいい、これはダメ」と伝えても、子供は反発するだけです。
また、「お姉ちゃんはこうしなくちゃ」「男の子はこうあるべき」というのも、ただの親の理想像。
子供にとっては叱られる理由にはならないし、逆に「さすがお兄ちゃん」とほめるのも、結局子供に理想を押し付けているのと同じです。
反対に、言いたい言葉は、
「どうしたらいいと思う?」
「どうすればいいか一緒に考えよう」
「あなたはそう考えたんだね」
「一緒にルールを決めよう」
「今日は宿題が多いって言ってたね。ご飯まで30分かかるけど、先にやる?後だと眠くならない?」
「お母さん(お父さん)も勉強しようかな」
「将来どんな自分になりたい?」
「何ができるようになりたい?」
「お兄ちゃんだからって我慢しなくていいんだよ」
「こうしなさい」「こうあるべき」と一方的に教えるのではなく、子供が自分で考え判断して行動できるような言葉がけをしましょう。
東大などの難関大学に合格した子には、「勉強しなさいとは一度も言ったことがない」という親御さんが多いそう。
それを聞くと「なんて良い子なの!うらやましい」と思うけれど、実は素晴らしいのは親のほう。
勉強しなさいと言わずとも子供が自分から勉強したくなるような働きかけをしているのです。
勉強・習い事・遊び・テレビ・ゲームなど、それぞれのメリットとデメリットを伝えた上で、自分で考え判断できる環境を整える。
そして、子供の決断を尊重しサポートする。
子供も自分で決めたことなら頑張れるし、それがたとえ勉強ではなくても、きっとその道で能力を花開かせることでしょう。
それでもどうしても子供にさせたいことや守らせたいことがあるなら、言葉で価値観を押し付けるのではなく、親がそれをしている姿を見せることです。
一緒に勉強をする、スポーツをする、ゲームも一緒にやって時間のルールを守る、など。
子供の人生の一番のモデルは親。
付き合うのは大変だけれど、声を荒げて怒るよりもずっと効果的ですよ。
言ってはいけない「皮肉な言葉」
4番目は、皮肉な言葉。
皮肉な言葉
「あなたはいつもそうなんだから」
「本当に口ばかり」
「全然言うことを聞かないよね」
「もう寝ないと絶対明日起きられないよ」
この、「いつも・ばかり・全然・絶対」。
これが入っているだけで、子供はほぼ素直に言うことを聞きません(笑)
内容よりも親の言い方にカチンときて、
「いつもじゃないよ!」
「全然ではないし」
「絶対に絶対?」
と揚げ足をとるように反発し、さらに親は怒ることに。
そもそも「いつも・絶対」などの言葉を使うときには、親も感情的になっている証拠。
子育てをしているとイライラすることもあるけれど、皮肉・嫌み・大げさな言い方などは親子関係の悪化の原因になるので、できるだけ控えましょう。
子供に反発心を持たれない言い方には、テクニックがあります。
「お母さんはこうしたほうがいい気がするけどな」
「ちゃんと〇〇してくれないと悲しいな」
「早く寝ないと明日起きるのがつらいと思うよ」
子供を主語にして「あなたは~だね」と言うのではなく、自分を主語にして「私は~だと思う」という言い方。
これをチャイルドコーチングでは『You (ユー) メッセージ』と『I (アイ) メッセージ』と言います。
You メッセージだと決めつけられる感じがしてつい反発するけれど、I メッセージはあくまで親の気持ちであり子供を直接否定しないので、冷静に話し合いが続けやすくなります。
これは子供相手だけではなく、大人同士の会話でも使えるテクニック。
気持ちを伝えたい時にはぜひ I メッセージを使ってみてくださいね。
言ってはいけない「間違ったほめ言葉」
避けたい言葉の最後は、間違ったほめ言葉。
ここまでどちらかと言うと「間違った叱り方」をみてきたけれど、ほめるときにも避けたい言い方がありますよ。
間違ったほめ言葉
「よくできたね」
「いつも100点ですごいね!」
「優勝したなんて才能あるんじゃない」
「あなたは本当にいい子だね」
このようにほめられた子供は、確かにその時は嬉しいでしょう。
でも、本当にほめるべきは
結果ではなく『過程』
才能ではなく『努力』。
実は、結果や才能をほめることが子供のその先の成長を阻害してしまうことが、数々の研究で明らかになっています。
子供は無意識のうちに、親にほめられるように、親の理想に近づくように行動していきます。
親が『結果』だけをほめれば、次も結果を出さなければ認めてもらえないと思い、失敗を恐れて難しいことにチャレンジできなくなる。
親が子供自身でコントロールできない『才能』をほめれば、親が好きなのは自分ではなく才能なんだと思ってしまう。(その中身は自分じゃなくてもいい)
親が『いい子だね』と言えば、子供は親にいい子と言われるかどうかを基準に行動するようになります。
屁理屈のようだけど、子供の心理はそういうものなのです。
では、どうほめればいいかと言うと、
「頑張ったね」
「練習の成果が出せてよかったね。優勝おめでとう!」
「遊ぶ時間を減らしてたくさん勉強したもんね。点数が上がって嬉しいね」
「〇〇が好きなんだね。お父さんに手伝えることがあったら言ってね」
「いつもコツコツ努力しているのをお母さんは知ってるよ」
実は私も以前は「すごいね」「器用だね」というほめ方をしていたのだけれど、「頑張ったね!」「お母さんはちゃんと見てるよ」という言い方をするようになったら、子供が満面の笑みで「うん!」とうなずくことが増え、あ、こっちの方が嬉しいんだなと気が付きました。
親が頑張りを認めてくれれば、たとえそのとき結果が良くなくても子供は次に向けてまた頑張れます。
頑張りや努力は子供自身でコントロールできる部分なので、頑張りを認めるということは
「僕自身・私自身をちゃんと認めてくれている」
という安心感につながり、それは大きな『自己肯定感』となります。
たった一言のほめ言葉でも、その後の子供の行動や思考回路に大きな影響を与えることができますよ。
まとめ ~子供に言ってはいけない言葉・毎日言いたい言葉とは?
以上、子供に絶対に言ってはいけない言葉2つと、なるべく避けたい言葉5つをお伝えしました。
それでも「どうしても子供に厳しい言葉をかけてしまう」という親御さん。
おそらく子供に対する期待が大きいのかもしれません。
また、「私が厳しくしなければこの子はダメになる・何とかいい子に育て上げたい」
という責任感もあると思います。
でも、子供は環境さえ整えれば自分で育ちます。
もちろん失敗することも多いけれど、子供には『失敗する権利』『試行錯誤しながら学んでいく権利』があります。
親ができる子供への最高のプレゼントは、
子供を丸ごと肯定する
相談されたら親身になってのる
ということ。
自己肯定感さえしっかり育ててあげれば、 人に優しく、自分で考えて行動し好きなことを見つけて打ち込める子に自然と育っていきます。
厳しすぎる声かけは、そのときは聞き分けの良い「いい子」になったように見えても、自己否定感が強く、最悪の場合は生きる意味を見出せない子に。
「ありのままの自分を認めてもらえない」
という子供の不安と絶望は、大人が思うよりずっと大きいものです。
それでもどうしても物足りなさを感じたら、言葉で叱るのではなく、ぜひご自身の背中を見せてあげてください。
親が自分を律して一生懸命生きていれば、子供もしっかりと自立して自分の人生を力強く歩いていける子になります。
決して言葉で子供を支配してしまうことがないよう、前向きな言葉を使って良い親子関係を築いていきたいですね!
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