習い事

子供の習い事を選ぶ4つの方法

子供の習い事

子供が3~5歳ぐらいになると、周りのママ達との会話に『習い事』の話題が頻繁に出てくるようになりますよね。

「うちはまだ早いかな?」
「幼稚園や保育園での活動だけで十分では?」

と思いつつ、周りが続々と習い事を始めるのを聞いて、焦ってしまうこともあるかと思います。

また、オリンピックなどで活躍している方達が、「幼少期から始めていました」と言っているのを聞くと、

「やっぱり小さい頃から習い事をさせたほうがいいのかな?」

と思いますよね。

では実際に、

みんな習い事はいつから、どんなことを始めているのでしょうか
習い事はどうやって選べばよいのでしょうか?

チャイルドコーチングマイスターで幼児・小学生の教育に携わり1児の母でもある筆者が、児童心理や脳科学の観点も併せて詳しく解説していきます。

 

みんな、いつから習い事してる? 費用はどのくらいかけてる?

子供の習い事どれくらいしているか

習い事をしている子供の割合は?

まず、習い事をしている子供の割合をみてみましょう。

情報サイト『いこーよ』が2016年に実施したアンケート結果から、『3~9歳までの子供が習い事をしている割合』を計算すると、

3~9歳の子供の習い事

習い事をしている    :90.1%
習い事をしていない : 9.9%

となります。

そして、習い事を始めた年齢を、全回答数(習い事をしていない子供も含む)での割合に換算してみましょう。

習い事を始めた年齢その年齢で始めた子の割合累計(その年齢で習い事をしている子供の割合)
0歳から9%9%
1歳から12.6%21.6%
2歳から7.2%28.8%
3歳から18.9%47.7%
4歳から13.5%61.2%
5歳から13.5%74.7%
6歳から6.3%81%
7歳から2.7%83.7%

3歳で半分くらい、5歳で7割以上の子供が、何かしらの習い事を始めているということになります。

データ参考:情報サイトいこーよ『2016年 子供の習い事事情アンケート

 

習い事を何個している? 費用は?

次に、子供1人当たりの習い事の数と、それにかかる費用を、未就学児・小学校低学年・高学年に分けてみてみます。

習い事の数習い事1つ当たりの費用(月額)総費用(月額)
未就学児1.61個¥6,129¥9,838
小学校低学年2.02個¥6,608¥13,323
小学校高学年2.14個¥7,522¥16,114

これは全国平均で、都市部に限ると習い事の数も費用もこれより1~2割高くなります。

習い事には年齢が上がるにつれてたくさんの費用がかかっていますね。
場当たり的に始めるのではなく、長い目で金銭面もしっかり考えて、無理のない範囲でさせていくようにしたいですね。

また、同じ習い事でも教室によって料金が違います。
費用をできるだけ抑えたい場合には、市区町村など公的な団体が行っている教室を探してみるのも手ですよ。

データ参考:ケイコとマナブ 『 2017 年 子どもの習い事ランキング

 

 

みんな、どんな習い事をしているの?

子供の習い事人気ランキング

では、みんな具体的にどのような習い事をしているのでしょうか

こちらも、未就学児・小学校低学年・高学年に分けてみていきましょう。
(複数回答あり)

未就学児小学校低学年小学校高学年
1位水泳 35.9%水泳 49.5%水泳 36.9%
2位英語 30.1%英語 25.2%英語 27.8%
3位体操 22%ピアノ 23.6%ピアノ 24.3%
4位ピアノ 12.9%書道 17.2%書道 23.3%
5位リトミック 10%学習塾 11.7%学習塾 19.1%
6位幼児教室 9.7%体操 11.7%そろばん 12.3%
7位サッカー 7.1%サッカー 9.4%サッカー 9.4%
8位ダンス 4.5%そろばん 7.4%その他スポーツ※ 6.5%
9位バレエ 3.9%空手 5.8%テニス 5.8%
10位その他スポーツ※ 3.6%その他スポーツ※ 5.2%ダンス 5.2%
空手 5.2%

※その他スポーツ:
野球・柔道・陸上・バドミントン・卓球・キックボクシング・少林寺拳法・トランポリン・器械体操・スカッシュ・バレーボール・スケート・フットサルなど

データ参考:ケイコとマナブ 『 2017 年 子どもの習い事ランキング

 

これを見ると、『水泳・英語・ピアノ』は、どの年代でも習い事の王道と言えます。
幼児期の『リトミック』もピアノの前段階として考えると、ピアノとあわせて3位に浮上します。

こちらも全国平均ですので、都市部に限ると学習塾の割合が高くなります。

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子供の習い事はどうやって選べばいい?

では、実際に習い事はどのようにして選んでいけばよいのでしょうか

必ずしも「皆がやっているのが良い習い事」というわけではありませんよね。

ここでは「習い事を選ぶ4つのポイント」をお伝えしていきます。

 

子供の習い事の選び方 その1
『子供がやりたいことで選ぶ』

子供の習い事の選び方

習い事をさせる上でまず一番大切なことは、

子供が楽しんでいるかどうか

です。

当たり前と思うかもしれませんが、親目線で考えると、どうしても

「うちの子には、これが向いている」
「将来のためには、これをやっておいたほうがいい」

という基準で習い事を選んでしまいがちです。

もちろん子供、特に幼児期の子供は、世の中にどんな習い事があるのか知らないし、好きかどうかもやってみないとわかりません。

ですので、最初はある程度は親が選んで始めることになるでしょう。

でも、子供が嫌がったり、楽しくなさそうにしている場合は

「やめてもいいんだよ。」
「他のことを試してみようか?」

と、ぜひ子供に選択肢を与えてあげてください

しかしそれだと、

「甘えにつながるのでは?」
「嫌なら何でもすぐにやめる癖がついてしまう」

と思うかもしれませんね。

でも、脳が発達段階にある子供時代に、親の意向で無理強いさせてしまうと、子供は

「自分はダメだから(信頼されていないから)、自分では決めさせてもらえないんだ、気持ちを尊重してもらえないんだ 😥 」

と思ってしまい、自己肯定感が育たなくなります

自己肯定感がなくなるというのは、実はとても怖いことで、無気力・無関心・自主性の欠如など、今後の子供の人生に大きく影響していきます。

 

余談ですが、筆者の上司の高校生の息子さんが、毎日楽しく過ごしているように見えたのに、ある日突然、

「学校に行きたくない。大学進学も就職も、する意味が分からない。」

と言って家に引きこもってしまったそうです。
小さいころから打ち込んで、それなりに成果も上げていたサッカーとピアノもやめてしまい、

「もともと自分がやりたかったわけじゃなくて、やれと言われたからやっていただけ。」

と言われ、頭を殴られたかのようなショックを受けたそうです。
もちろん引きこもってしまった原因は他にもあるかもしれませんが、何となくずっと言われるままに過ごしてきて、『自我』や『自己肯定感』が伴ってこなかったのではないかと言っていました。

子供にとって

「自分の意見を聞いて認めてもらえるか。気持ちを尊重してもらえるか。」

ということは、親が考えるよりも大きなことなのです。

 

習い事は、たとえ子供が楽しんでいるように見えても、それがもしもともと親が選んで始めさせた習い事なら、ある程度慣れてきたタイミングで、その習い事を続けることのメリット・デメリットを伝えた上で、

「これからも続けたいと思う? もしやめたかったらやめてもいいんだよ?」

と、ぜひお子さんに問いかけてみてください。

その上で「続けたい」と言ったら、それは親がやらせた習い事から『子供が自分の意志で選んだ習い事』に切り替わり、子供の意識が全く変わってきますよ。

習い事を続けるには、

子供の意見を聞く・認める
子供が楽しんでいるかどうかを確認する

ということが大切です。

その際、反抗心が強かったり、口が達者な子供は、気持ちのアウトプットができているのでむしろ安心です。

何も文句を言わず、素直で聞き分けの良い子ほど、注意深く見守るようにしましょう

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子供の習い事の選び方 その2
『脳科学で選ぶ』

子供の習い事と脳科学

最近テレビなどでよく見る『脳科学』の観点から考えると、どんな習い事がよいのでしょうか?

フジテレビ『バイキング』で放送された、

『脳科学者11人がすすめる12歳までに通わせるべき習い事トップ5』

では、次の習い事が推奨されていました。(複数回答)

脳科学者が勧める習い事理由
1位ピアノ(11票)前頭前野を刺激して右脳左脳をフル稼働し、IQとHQ(※)が高くなる
2位ダンス(7票)脳の運動野を鍛え、脳の瞬発力をUPする
3位水泳(5票)酸素不足が前頭葉を活性化させ、空間認知力と思考力を鍛える
4位器械体操(3票)平衡感覚で小脳を鍛え、情報吸収力をつける
5位そろばん(2票)右脳を鍛え、記憶力を発達させる

(※) IQ:知能指数/HQ:人間性指数
データ元:フジテレビ『バイキング

脳科学者11名全員が脳に良いとすすめていたのが『ピアノ』

楽譜を先読みしながら弾く、両手で違う動きをする、特に普段あまり使わない両手の小指を使うことなどが脳に良いそうですよ。

1位から5位まで全体的に、「手先を使う」または「全身運動」というのが、脳を活性化させる習い事のポイントですね。

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子供の習い事の選び方 その3
『臨界期とゴールデンエイジで選ぶ』

臨界期と子供の習いごと

次に、『臨界期』『ゴールデンエイジ』から習い事を考えてみましょう。

まず臨界期とは、

臨界期

ある能力を身につけるには人生に一度だけふさわしい時期があり、それを過ぎると身につけるのは困難になる。

という脳科学の考え方のことです。

実は、臨界期は現時点ではまだ科学的に完全には証明されていない仮説なのですが、

「さまざまなデータを説明するには、臨界期というものが存在するとしか考えられない」

と言われています。

一般的に臨界期と考えられている時期は次の通りです。

臨界期
臨界期の種類時期臨界期に必要な刺激
身体運動の臨界期0~4歳かけっこ・スキップ・ギャロップ・器具を使った運動・模倣運動
音楽の臨界期0~7歳(絶対音感は5歳まで)音楽を聴く・覚えて歌う・楽器を弾く・リズムをとる
算数の基本能力の臨界期1~8歳数える・計算する・暗算する・平面図形・立体図形
言語の臨界期0~12歳読書(読み聞かせを含む)・言葉の模倣・多くの会話・読み書き・文章作り

※時期は諸説あります。

この時期にたくさんの刺激を与えることが、その後の学習や活動をスムーズにするために大切で、逆にこの時期を逃してしまうと、同じ能力を身につけるのに何倍もの時間と労力を要すると言われています。

 

また、運動神経に関しては、ドイツの運動学者マイネル氏が提唱する『プレ・ゴールデンエイジ』と『ゴールデンエイジ』という考え方もあります。

それは、ある一定の時期にそれぞれ推奨される運動をすれば、何かのスポーツで大成しやすい、という説です。

運動の『ゴールデンエイジ』
時期推奨される運動
プレ・ゴールデンエイジ2歳から小学校低学年まで2~5歳かけっこ・ジャンプ・ボール遊びなどで、体を思いきり動かす
6歳~いろいろなスポーツを経験して、多くの動作を身につける
ゴールデンエイジ9~12歳1つの種目に絞って極めていく

マイネル氏によると、

「プレ・ゴールデンエイジでしっかりと運動神経を高めておくことで、9~12歳のゴールデンエイジでどんな競技にも対応することができる」

ということです。

実際に一流といわれるスポーツ選手は、『幼少期に様々なスポーツを経験し、小学校高学年ぐらいで1つに絞った』というケースが多いです。

 

「習い事は小学校に上がってからでもいいかな?」

と考えている親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、このように臨界期やゴールデンエイジの観点から見ると、分野によっては小学校に上がってからでは遅いものもあります。

かといって、すべてを習うのは時間的にも金銭的にも厳しいですよね。

習い事ではなくても、日常生活の中で十分に刺激を与えられるものもあるので、普段から『臨界期』や『ゴールデンエイジ』を頭においてお子さんに接することをおすすめしますよ。

参考文献:
『「学力」と「社会力」を伸ばす脳教育』澤口俊之 著(講談社+α新書)
『幼児教育と脳』澤口俊之 著(文藝春秋)
『ママ、ひとりでするのを手伝ってね!』相良敦子 著(講談社)
『脳が考える脳」柳澤桂子 著(講談社)
『子どもの脳の発達 臨界期・敏感期―早期教育で知能は大きく伸びるのか?』榊原洋一著(講談社+α新書)
『つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線 』理化学研究所 脳科学総合研究センター編集(ブルーバックス)
『運動神経は10歳で決まる』立花龍司 著(マキノ出版)

 

 

子供の習い事の選び方 その4
『成功している人の真似をする』

東大生の子供の頃の習い事

大人になって何かの分野で成功している人が、子供の頃にどんな習い事をしていたか、というのも気になりますよね。

それもまた、習い事を選ぶ際の参考になります。

何をもって成功というかは人それぞれですが、ここでは独断と偏見で選ばせていただきました。

 

東大生が子供の頃にしていた習い事は?

まずは、お勉強系の成功者といえば、やはり『東大生』というのが一つの指針になるのではないでしょうか。

東大生が小学生の頃にやっていた習い事は、次の通りです。

東大生が小学生の頃にやっていた習い事
1位水泳 65%
2位ピアノ 53%
3位進学塾 50%
4位英会話 31%
5位学習塾 29%
6位書道 28%
7位サッカー・フットサル
8位武道(剣道・柔道など)
9位バレエ・ダンス・体操
10位野球
11位そろばん 11%
12位絵画
13位習い事はしていなかった 3%
出典:東京大学新聞社 2014年11月 『小学校時代にしていた習い事アンケート』複数回答・%が不明なものもあり(現役東大生・東大院生360人対象)

 

習い事の種類は、一般のアンケートとあまり変わりませんね。

ただ気になるのはピアノ

ピアノの割合は、小学生の一般アンケートのほぼ2倍です。

しかも、小学生全体でピアノを習っている子供の割合は約24%ですが、ピティナの2014年の調査によると、その内訳はおよそ『男2:女8』で、圧倒的に女の子のほうが多いのです。

一方で東大生全体の男女比をみると、男子のほうが圧倒的に多く、その比率はおよそ『男8:女2』。

その中で53%がピアノを習っていたということは、概算すると

  • 小学生男子がピアノを習っている割合:100人中10人
  • 東大男子学生が小学生の時にピアノを習っていた割合:100人中53人

となり、男子に限っては、東大生が通常のなんと約5.3倍も小学生の時にピアノを習っていたことになります。

脳科学でも1位だったピアノは、やはり『地頭』を鍛えるには最高の習い事なのかもしれません。

 

会社の社長が子供の頃にしていた習い事は?

次に、会社の社長さん達が子供の頃にやっていた習い事をみてみましょう。

株式会社 ESSPRIDE の調査によると、

会社の社長が子供の頃にやっていた習い事
1位書道 42%
2位そろばん 36%
3位ピアノ 20%
4位野球 17%
5位水泳 15%

ということです。

データ元:株式会社 ESSPRIDE『2018年 社長の幼少期に関する調査結果』20~59歳の経営者100人対象(男性97人女性3人)(複数回答)

 

ここでは、書道とそろばんが多いですね。

今の小学生とは何回りも世代が違うので、時代的なものもあると思います。

でも、1~3位まで椅子に座って一人で黙々と練習するものなので、集中力が鍛えられる習い事と言えるでしょう。

そしてやはり、男性が多いにも関わらず、ここにもピアノが上位に入っています。

 

 

まとめ ~習い事は、適切な時期と子供の気持ちを大切に!

子供の習い事まとめ

以上、子供の習い事についてみてきました。

こうしてみると、多くの子供たちが実際に習っている『水泳・ピアノ・英語・書道・そろばん』などは、いろいろな視点からみても良い習い事だということがわかりました。

でも、これらすべての習い事を幼少期からするのは、時間的にも金銭的にも厳しい場合が多いですよね。

それに、特に幼児期~小学校低学年の子供にとっては、習い事だけではなく、遊ぶ時間や、親子でコミュニケーションをとる時間もとても大切です。

小さい頃に、しっかりと体と頭を使って遊び、親からたっぷりと惜しみない愛情を注いでもらった子供は、成長してから能力を発揮しやすいことがわかっています。

関連子供の能力は、6歳までの遊びと親の愛情で決まる

子供に習い事をさせる際には、

  • 子供が楽しんでいる
  • 習い事以外にも十分に遊ぶ時間がある
  • 親の愛情がきちんと伝わっている(=子供の意見を聞いて認める余裕を持つ)

ということを確認しながら、子供にとって楽しい時間になるように心がけましょう。

のびのびと楽しい人生を歩んでいけるように、習い事を上手に利用していきたいですね!

 

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