幼児~小学校低学年向けの知育おもちゃ、公文の『くみくみスロープ』とバンダイの『ころがスイッチ』。
組み立てコースター系の2大知育玩具と言える、どちらも大変人気が高いおもちゃです。
もう1つ『キュボロ』もあるけれど、こちらはお値段が数倍するので、ここでは省きますね。
『くみくみスロープ』も『ころがスイッチ』も子供が楽しく頭を使いながら遊べるおもちゃだけれど、
コースを考え組み立てる
↓
試してみる
↓
上手くいかないところを修正する
というプログラミング学習効果としては、どちらが高いのでしょうか?
チャイルドコーチングとモンテッソーリ教育のトレーナーで1児の母でもある筆者が、実際に子供と一緒に遊んでみて感じた両者の違いを、詳しくお伝えしていきます。

コースター系ではなく、ザ・プログラミング学習といえる車やロボットを走らせるおもちゃについては、こちらをごらんください。
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ではさっそく1つずつ見ていきましょう。
『くみくみスロープ』と『ころがスイッチ』、どう違うの?
まず最初に『くみくみスロープ』と『ころがスイッチ』がそれぞれどんなおもちゃかをまとめると、次の通り。
公文『くみくみスロープ』ってどんなおもちゃ?
一言でいうと
たくさんのボールの通り道を、立体的かつ複合的に設計するおもちゃ
プログラミング度 ★★★☆☆
難易度 ★★★☆☆
→ 適当に組み立ててもそれなりに成功する
- 高さがあり、ダイナミックで複合的なコース作りを楽しめる
- 装置の機能はシンプル
- 各パーツが大きくコースが崩れにくい
- 途中で止まることがなく、失敗が少ない
- 大人数でワイワイ遊べる
- メーカー推奨通り、3歳から楽しめる
バンダイ『ころがスイッチ』ってどんなおもちゃ?
一言でいうと
1つのボールを、様々な装置を使っていかに面白く転がしていくかを考えるおもちゃ
プログラミング度 ★★★★★
難易度 ★★★★★
→ よく考えてコースを作らないと成功しない
- NHKのピタゴラ装置のイメージ
- 装置のワザが多彩
- 各パーツが小さくコースが崩れやすい
- 装置や坂道をうまく配置しないと転がらないので、失敗が多い
- 1~2人で遊ぶ
- パーツを増やせばかなり込み入った難しいコースも作れる
- 3歳からとなっているが、実際には5歳以上でないと難しい

どちらがプログラミング教育効果が高い?
- 説明書の通りに組み立てる
- 自由にコースを設計して組み立てる
の両方の遊び方ができるおもちゃ。
まずは説明書通りに組み立ててみて、コースの作り方や装置の仕組みを理解します。
そのあと説明書無しで自分で自由にコースを作るときに、本当にプログラミング教育効果が発揮されますよ。
そして気になるそのプログラミング教育効果は、『ころがスイッチ』の方が若干上。
難易度も『ころがスイッチ』の方が高いです。
どちらも頭を使うおもちゃだけど、『くみくみスロープ』は無計画に何となくどんどん組み立てていっても、それなりに出来上がり、あまり失敗しません。
だから小さい子でも楽しめるというメリットの反面、小学生がプログラミング能力を鍛えるにはちょっと弱いかも。
一方『ころがスイッチ』は無計画でコースを組み立てると、ボールが途中で勢いを失くして止まってしまい、失敗することが多いです。
装置それぞれの特徴や勢いを考えて、どこに何を配置してどこに坂道を入れるか、何度も何度も試行錯誤が必要で、プログラミング能力をしっかり養えます。
ただしその分、小さい子には難しく達成感を得にくいというデメリットが。
さらに『ころがスイッチ』は繊細で、作ったコースがちょっとした接触で崩れやすいので、小さい子には楽しさよりもストレスが大きいかもしれません。
ですのでおススメなのは、3歳からは『くみくみスロープ』、年長さんか小学1年生になったら『ころがスイッチ』という流れ。
どちらもしっかりとプログラミング的思考を築き上げていく効果があるので、両方やっても損はありませんよ。
\公文『くみくみスロープ』はこちら♪/
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それでは、『くみくみスロープ』と『ころがスイッチ』を、順番に詳しく見ていきましょう。
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くもん『くみくみスロープ』のプログラミング教育効果は?
★ くみくみスロープはこんなご家庭におすすめ
- 簡単に取り組めるおもちゃで、成功体験をたくさん積みたい
- 色や音などが華やかで楽しいおもちゃがいい
- 大人数で遊びたい
プログラミング教育度 ★★★☆☆
まずは『くみくみスロープ』。
くもん出版の知育玩具 KUMON TOY の『かんがえるシリーズ』の1つです。
"公文"というだけで、子供の教育を良く考えて作られた質の高いおもちゃであるという信頼感がありますよね。
KUMON TOY の中でも『くみくみスロープ』は、多くの幼稚園・保育園・小学校の学童保育などで知育活動に導入されている人気のおもちゃです。
2021年12月現在販売されているベーシックキットは、『NEWくみくみスロープ』『NEWくみくみスロープ たっぷり100』の2種類。
初めて購入するなら、台座が付いていて頑丈なコースが作れ、パーツもたっぷり入っている『たっぷり100』が断然おすすめ。
この他に『NEWくみくみスロープ ジャンプ&大車輪セット』『NEWくみくみスロープ ボリュームアップセット』もあるけれど、こちらは買い足し用で単体では遊べないので注意が必要ですよ。
(『ジャンプ&大車輪セット』の内容は、『たっぷり100』の中に全て含まれます)
くみくみスロープはメーカー推奨通り3歳から十分に楽しめる知育おもちゃです。
くみくみスロープってどんなおもちゃ?
くみくみスロープは、
- ガタガタ道や羽根車などの『装置』
- 縦につなぐ『筒形パーツ』
- 横につなぐ『レール』
- 直径1cmの『ボール』
からなっています。
ベースとなるのは、上へ上へと積み上げる筒形パーツ。
その間にレールや装置を入れていきます。
ころがスイッチと比較すると、かなり高くまで積み上げていきますよ。
でもパーツ同士が結構しっかりと組み合わさるので、高さがあっても崩れにくく、小さいお子さんでもストレスなし。
さらに『NEWくみくみスロープ たっぷり100』ならフタ部分が台座として使え、より壊れにくいしっかりしたコースが作れます。
くみくみスロープは基本的に上から下へボールを転がしていくので、ころがスイッチのように「途中で止まって失敗」ということはほとんどありません。
装置も、ころがスイッチと比べるとシンプルなものが多いですね。
大きな変化がつけられる装置はジャンプと分岐のみ。

くみくみスロープ『ジャンプ台』

くみくみスロープ『分岐』
あとはUターンしたりクルクル回ったりと、見た目を楽しむための装置がほとんど。

くみくみスロープ『Uターン』『車輪』
でも、くみくみスロープはその見た目のダイナミックさと爽快感がすごい!
一度にたくさんのボールを入れられ、高さがあるのでスピード感もあり、カラカラという音も派手。
パーツもカラフルで鮮やかなので、児童館や学童などで誰かがくみくみスロープで遊び始めると、皆吸い寄せられるように集まってきます^^
大勢で作ってつなげて大きなコースにもできるのも、くみくみスロープの楽しいところですね。
くみくみスロープをやった効果は?
くみくみスロープは、ボールの通り道を考えながら組み立てていくので、頭を使います。
説明書の作例通りに作れば、観察力や集中力が養えます。

くみくみスロープ・公式作例
プログラミング力や論理的思考力が育つのは、自分で自由にコースを作るとき。
ただし、計画的に作らないと成功しないころがスイッチと比べると、くみくみスロープは適当に組み立てていってもあまり失敗がありません。
だから、失敗して試行錯誤を繰り返すことでプログラミング力を養うというより、基本は成功するという安心感の中で、
「もっと楽しくするにはどうしたらいいだろう?」
「もっと入り口を増やして、一度にたくさんボールを入れて豪快に遊びたい!」
と、爽快感を追求してワクワクしながら論理的思考力を作り上げていくおもちゃ。
息子も、ころがスイッチの時のように癇癪を起こすことなく、大興奮ではしゃぎながら作っています。
小学1年生の今は、違う入り口から入れたボールを途中で合流させたり、友達のコースと合体させたりして、より大きくダイナミックなコースにするのが楽しいようです。
大きく複合的なコースにすればするほど、空間認識力も高まると思います。
ころがスイッチが、ちょっと地味で繊細なおもちゃだとすれば、くみくみスロープは派手で豪快なおもちゃ。
でもその分、試行錯誤力や成功したときの感無量な達成感などは、ころがスイッチのほうが上ですね。
くみくみスロープは幼児のうちはいいけれど、小学生の本格的なプログラミング教育としてはちょっと弱いかも。
でも、途中で合流させたりしながら大きなコースを作るには、それなりに想像力や計画性が必要。
だから、3~4歳でまず単純なコース作りで成功体験をたくさん積み、5歳くらいからより立体的・複合的なコース作りに挑戦すれば、知育おもちゃとして長く楽しむことができますよ。
くみくみスロープのデメリットは?
くみくみスロープのデメリットは、先程も書いたとおり、小学生のプログラミング教育には弱いところ。
もちろん小学生でも楽しく遊べるけれど、ころがスイッチと比較すると失敗が少ない分、自分から積極的に難しいコース作りに挑戦しないと、あまり学習効果のないただのコースター玩具になってしまいます。
また、ボールが転がるカラカラという音がにぎやかで楽しい反面、うるさいと感じることも。
くみくみスロープは結構な高さから転がすので、スピードが出る分ころがスイッチよりも音は大きく、さらにたくさんのボールを一気に入れると周りの話し声が聞こえない程です。
ただし、プラレールの機械音や電池式のおしゃべりおもちゃと比較すると、個人的には嫌いな音ではないけれど…
口コミを見ると、気になる方も少なからずいらっしゃるよう。
またボールの大きさは、直径約1cmとビー玉とほぼ同じ(ただしちょっと大き目のビー玉だとひっかかって使えません)なので代用できて便利な反面、小さいので誤飲に注意が必要です。

くみくみスロープのボール・ビー玉と同じ大きさ
くみくみスロープまとめ 〜幼児のプログラミングにちょうど良い
見てきたように、くもんの『くみくみスロープ』は
失敗が少なく、組み立ても簡単なので3歳から十分に楽しめ、スピード感や音で爽快感が味わえる
プログラミングおもちゃです。
大変さよりも楽しさのほうがかなり大きいので、幼児のプログラミング教育には向いているけれど、小学生の教育にはちょっと弱いかも。
プログラミング学習効果を目的に使うなら、3~6歳くらいまでがおすすめですよ。
おもちゃとして楽しむなら、小3・4くらいでも十分楽しく遊べます。
くみくみスロープの『メリット』
- 簡単なプログラミング力や想像力、空間認識力が身につく
- 高さがあり、ダイナミックで複合的なコースが作れる
- ボールを転がす爽快感がクセになり、子供が夢中になる
- 崩れにくく、適当に組み立てても失敗しないので、ストレスが少ない
- 3歳のお子さんでも十分に楽しめる
くみくみスロープの『デメリット』
- 幼児にはいいが小学生のプログラミング教育としては弱い
- 失敗や試行錯誤の体験はあまりできない
- ボールが転がる音が大きい
- ボールが直径1cmと小さいので、誤飲に注意
良いレビュー
★★★★★
こちらはホントにおすすめです。
ボーネルンドの木のコースター持ってますが、かっちりはまらないので子供が小さいとすぐ崩れ、イライラするばかりでした。
どらえもんのコースターを考えたことありますが、やはりかっちりハマらないっていうことから却下。
こちらは多少動いても大丈夫。
ブロックタイプです。
ちなみに、5歳の子供用にかいましたが、8歳も満足そう。
3歳はコロコロ転がるのに毎度興奮。
毎日せがまれています。
(引用:Amazonレビュー2021年3月6日)
悪いレビュー
★★★★☆
他のセットと組み合わせて長いコースを作成してあげると喜んで遊んでいます。
ただ、近くで遊ばれると玉の転がる音がうるさくてテレビが聞こえないのが★4です。
(引用:Amazonレビュー2018年5月27日)
★ くもん『くみくみスロープ』シリーズ | |||
対象年齢:3歳~小学校低学年くらい | |||
種類 | ピース数 | Amazon価格(2022年1月) | |
ベースセット | NEWくみくみスロープ | 59 ボール12個 |
¥2,873 |
NEWくみくみスロープ たっぷり100 | 100 ボール24個 土台 |
¥6,618 | |
買い足し用 | ボリュームアップセット | 14 ボール無し |
¥1,400 |
ジャンプ&大車輪セット | 16 ボール無し |
¥1,682 |

\公文『くみくみスロープ』はこちら♪/
バンダイ『ころがスイッチ』のプログラミング教育効果は?
★ ころがスイッチはこんなご家庭におすすめ
- 適度に難しく、やりごたえのあるおもちゃがいい
- NHKのピタゴラスイッチの装置が好き
- じっくり取り組む集中力を付け、手先を器用にしたい
- 何度も失敗して成功する喜びを教えたい
プログラミング教育度 ★★★★★
次は、おもちゃメーカー大手のバンダイの『ころがスイッチ』シリーズ。
毎年クリスマス前になると販売店やAmazonでも品薄になる、とても人気の高いおもちゃです。
2019年には日本おもちゃ大賞のエデュケーショナル・トイ部門で、優秀賞を受賞。
発売されているキットの種類はドラえもんが一番多く、次いでポケモン、そして2021年7月にはウルトラマンキットも発売されました。
すべてのキットに互換性があり、どんどん買い足してより複雑なコースに挑戦できるところも子供がハマる理由の1つですね。
ちなみに我が家では、ドラえもんの『ボックスステージキット』『ワープキット』『ジャンプキット』、ポケモンの『スタンダードキット』を持っています。
これだけあると、かなり大掛かりなコースも作れるし、途中で「レールが足りない!」というストレスもありません。
でも最初は、『ボックスステージキット』もしくは『ボリュームデラックスキット』のどちらかだけで十分楽しめますよ。
メーカー推奨年齢は、ころがスイッチもくみくみスロープ同様に3歳から。
ただし実際は、くみくみスロープは3歳から十分楽しめるのに対し、ころがスイッチは少し難しいので5歳くらいから楽しめる知育おもちゃです。
ころがスイッチってどんなおもちゃ?
ころがスイッチは、
- さまざまな変化を楽しめる『装置』
- 直線・カーブ・坂道の『レール』
- 装置の土台にしたりレールをつなげたりする『ブロック』
- 『スタート』と『ゴール』
- 直径2cmの『ボール』
からなっています。
装置とレールを組み合わせてコースを作り、スタートとゴールを設置したら完成。
ボールを転がして無事にゴールまでたどり着ければ成功、たどり着かなければどうすればよいのか考えて直し、もう一度試してみる、というシンプルなおもちゃです。
言葉で書くと簡単だけど、これがなかなか難しい……。そして面白い!
なんせころがスイッチは、装置のバラエティがすごいんです。
たとえば、ジャンプ台。
結構ダイナミックにジャンプするので位置の調整が難しいけれど、成功すると快感です。

ころがスイッチ『空気砲』
こちらはボールに勢いをつけるハンマー。スピードが落ちそうなところに投入。

ころがスイッチ『ジャイアンハンド』
次は、下へ降りたボールをもう一度上にあげる装置。長いコース作りには必須アイテム。

ころがスイッチ『どこでもドア』
2021年に発売された『デラックスキット・スーパー空気砲スイッチ』には、赤外線を使用して離れたコースと連携する装置もありますよ。
ころがスイッチで長いコースを作るには、どこで勢いを回復させるか、徐々に下に降りて行ったコースをどこでまた上にあげるか、装置や坂道レールの適切な配置が大切。
これはね、本当に大人もハマりまくりです。笑
気が付くと1時間くらいはゆうに経っていますよ。
ボールの大きさはくみくみスロープより大きく、直径約2cmです。

ビー玉(左)ところがスイッチのボール(右)の大きさの比較
ころがスイッチをやった効果は?
この『ころがスイッチ』シリーズ、我が子はドはまりでした。
初めて買ったのは5歳のお誕生日。
最初は親と一緒に、作例(ミッション)通りのコースを作って練習。

ころがスイッチ・公式作例
その後は自分で考えて自由にどんどんコースを作っていきました。
コースはできても、実際にボールを転がすと途中で止まったりひっかかったりとうまくいかず、装置の場所を変えたりレールの長さを調整したりと何度も試行錯誤を繰り返していきます。
ころがスイッチは本当に失敗が多い。
NHKのピタゴラスイッチの装置と同じ感じで、微妙なバランスで作っていくので、くみくみスロープのようにすぐには成功しないんです。
息子も何度も癇癪を起こしながら、それでもあきらめずに何がいけないのか考えながら直していく。
だから成功した時の満足感は、それはそれは大きいもの!
親子で「やったー!」とハイタッチをして大喜び。
これって、すごいプログラミング学習効果だと思います。
しっかり筋道を立てて考えながら試行錯誤する力と、加えて集中力や忍耐力も身につきました。
息子はころがスイッチで鍛えられたせいか、通信教育などのプログラミング問題は自分で試行錯誤する余地が少なくてつまらないそう。
プログラミング力、論理的思考力、発想力、問題解決能力、集中力、忍耐力…
遊びながらこれだけの力を養っていけるおもちゃは、他にはなかなかないですね。
ころがスイッチは、出来合いのおもちゃやドリル学習では得られない、地頭をしっかりと鍛えてくれる知育おもちゃです。
ころがスイッチのデメリットは?
デメリットは、何といってもコースが崩れやすいところ。
ころがスイッチはレールもブロックも装置もとにかく外れやすく、我が家でも長時間かけて作った壮大なコースに腕が当たって一瞬で総崩れ…なんてこともしょっちゅう。
確かに、もっと頑丈にして外れにくくすると修正しにくくなるので、しょうがないとは思うのですが。
皆でワイワイ豪快に遊べるくみくみスロープと比較すると、ころがスイッチは「じっくり慎重に組み立てて、微妙なバランスを楽しむおもちゃ」と心して取り組む必要があります。
そういった理由で、メーカー推奨の3歳からではなく、実質5歳~小学校中学年くらいにおすすめ。
もしどうしても3・4歳ではやりたい場合は、台があって比較的崩れにくい『ボックスステージキット』なら、ストレスが少なく楽しめますよ。(台は小さめですが)
また先ほどもお伝えした通り、勢いをつける装置や坂道レールをうまく配置しないとボールが止まってしまうので、その意味でも3歳ではちょっと難しいです。
ころがスイッチのまとめ 〜年長・小学生のプログラミングにちょうど良い
このように、バンダイの『ころがスイッチ』は、
失敗が多いので試行錯誤を繰り返しながらじっくり腰を据えてコース作りをし、成功した時の喜びがとても大きい
プログラミングおもちゃです。
テレビCMなどでみる簡単そうなイメージとはちょっと違い実際はそこそこ難しいけれど、しっかり頭を使えて達成感を味わえるので、5歳以降のお子さんはぜにはぜひおすすめしますよ。
ころがスイッチの『メリット』
- プログラミング力・論理的思考力・集中力がしっかり養える
- 慎重さや手先の器用さが身につく
- 失敗が多い分、成功した時の喜びが大きい
- 大人もハマるほど面白いので、小学生以降も長く遊べる
ころがスイッチの『デメリット』
- コースが崩れやすい
- よく考えて作らないと成功しないので、メーカー推奨の3歳には難しい(5歳~におすすめ)
良いレビュー
★★★★★
子どもがとても楽しく遊んでいます!
親も夢中になってしまいます笑
最初は見本を見ながら作ってましたが、徐々に頭の中で考えて作ってます。
出来上がりを見るたび、こどもの成長を感じられます。
まだまだ増やしたいと思います。
(引用:Amazonレビュー2021年2月14日)
発想がおもしろい
★★★★★
小学生の子供が夢中で遊んでいます。
いろいろな仕掛けやコースを自分で考える力が身につく玩具です。
とにかく発想がおもしろいですね。
(引用:Amazonレビュー2021年2月21日)
悪いレビュー
★★☆☆☆
組み立ててもすぐパーツが外れる事が地味にストレス。
他社のものの方が簡単で汎用性があり、3歳と遊ぶには良かった。
もう少し年齢が上の子供に買うなら良いものだと思う。
(引用:Amazonレビュー2021年6月19日)
★ バンダイ『ころがスイッチ』シリーズ | |||
対象年齢:3歳~(実質5歳~小学校中学年) | |||
種類 | ピース数 | Amazon価格(2022年1月) | |
ドラえもん | ファーストキット | 32 | ¥2,926 |
ジャンプキット | 68 | ¥4,264 | |
ワープキット | 69 | ¥4,273 | |
ボックスステージキット | 79+土台 | ¥5,873 | |
デラックスキット スーパー空気砲スイッチ | 76 | ¥5,750 | |
ボリュームデラックスキット | 128 | ¥10,518 | |
ポケモン | スタンダードキット | 65 | ¥3,952 |
ステージキット | 67+土台 | ¥5,738 | |
ウルトラマンキット | 63 | ¥4,974 |

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まとめ【くみくみスロープ vs.ころがスイッチ】どちらがおすすめ?
公文の『くみくみスロープ』とバンダイの『ころがスイッチ』は、どちらも子供が頭を使いながら楽しく遊べる、大人気のコースター系おもちゃ。
でも、難易度もプログラミング教育度も、『ころがスイッチ』のほうが上です。
かといって、では幼児のうちからより効果の高い『ころがスイッチ』で遊べばいいかというと、そうではありません。
特に5歳未満の幼児にとって『ころがスイッチ』は、楽しさよりも上手くいかないストレスのほうが大きく、おそらく長続きしないでしょう。
ですので、プログラミング力を効率的に養うには、
幼児には
組み立てが簡単で成功率が高く、爽快感があって子供が食いつく
『くみくみスロープ』
小学生(もしくは年長以降)には
難しくてより頭を使い、何度も失敗しながら論理的思考力をしっかり鍛えられる
『ころがスイッチ』
をおすすめしますよ。
ちなみに我が息子は、年少から『くみくみスロープ』を始め、年長から『ころがスイッチ』を始めました。
始める時期は、どちらもちょうどよかったと思います。
小学1年生の今でも両方ともやっているけれど、くみくみスロープはいつでも気楽に遊び、ころがスイッチは時間がある休日などに「よしやるか!」と気合いを入れて始める感じです(笑)
息子に「どちらが好き?」と聞くと、
「疲れている時はくみくみスロープ、余裕がある時はころがスイッチが好き。」
だそう ^^;
小学1年生だとそんな感じみたいです。
どちらも買い足しながら長く遊べるコースター玩具なので、ぜひ一度試してみてくださいね。

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