パパにぜひ読んでもらいたい!子育て専門書厳選6冊
育児本や子育て本は、ママ目線で書かれているものがほとんど。
でも、
「自分も子供と良好な関係を築きたい!」
「子供の将来に向けて、父親ができることをやりたい」
「男性にも読みやすく書かれた子育て本はないかな…」
と思うパパも多いのではないでしょうか?
また、
「パパにも子育て本を読んでほしいけれど、なかなか読んでくれない…」
と悩むママもいるかと思います。
そんな時におすすめなのが、『男性著者が書いた子育て本』。
同じ育児本でも、女性が書いたものと男性が書いたものでは、書き方や切り口が違います。
どちらが良いということではなく、女性は女性著者が、男性は男性著者が書いた文章の方が、スッと頭に入りやすい傾向があります。(もちろん個人差はあります)
それは、男女の脳の仕組みや視点の違いからくるもの。
さらに男性は、その道の専門家が書いた本や、実証データに基づいた論理的な内容をより好むという傾向もあります。
だから、ママがパパに「育児本を読んでほしいな…」と思ったら、共感型の本よりも、
『男性著者で、かつ専門家がデータに基づいて書いた、問題解決型の本』
をすすめると、パパも読みやすいですよ。
そんな男性の専門家が書いたパパ向け子育て本の厳選おすすめ6冊を、モンテッソーリ教育とチャイルドコーチングの指導者で1児の母でもある筆者がご紹介します。
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脳科学者が書いたパパにおすすめの子育て本
近年よく聞くようになった『脳科学』という言葉。
その脳科学の専門家が書いたパパ向け子育て本2冊をご紹介します。
これまでの育児や教育の常識をくつがえすような興味深い内容がたくさんあるので、必見ですよ。
『パパは脳科学者 子どもを育てる脳科学』池谷裕二著
0~4歳向け
脳科学者の子育てを参考にしたいパパにおすすめ
参考価格 1,760円
東京大学大学院教授 池谷裕二著
まず1冊目は、日本の脳研究の第一人者・東京大学大学院教授の池谷裕二さんの本。
池谷さんは大人向けの脳科学の本もたくさん出版されているので、読んだことがある方もいらっしゃるかもしれません。
自身の娘さんの0~4歳までの成長を脳科学で分析し、乳幼児の行動1つ1つには脳科学的な意味があるということが論理的に書かれています。
日記調で、月齢ごとにやっておきたいことや注意したいことを時系列で読み進めることができます。
また、合い間にある『脳育ちコラム』もとても面白く、
- 記憶はいつから始まる?
- 才能は遺伝や環境でどこまで決まるの?
など、脳科学者ならではの視点で子供の成長を分析。
科学で裏付けされた子育て法の実践本で、Amazonのレビューを見るとパパの読者もとても多いようです。
とてもいい本でした
私は技術者出身の理系、男性目線で育児をしながら、どうしてなんだろう?どういう論理なんだろう?と思うことが論理的に書かれていて、とても納得しました。
著者は育児をしながら書かれているので、なんというかリアルで説得力がすごいです。
非常に共感しました。
育児にあたり育児書のたぐいは数十冊読んでいますが、共感度はこの本が一番でした。
『脳科学的に正しい 一流の子育てQ&A』西剛志著
妊娠期~小学生向け
脳科学的根拠と実証データで納得のいく子育てをしたいパパにおすすめ
脳科学の子育て本のおすすめ2冊目は、工学博士で脳科学者の西剛志さんの著書。
妊娠期から子供期まで73の様々な子育ての疑問に、脳科学の観点から科学的根拠やデータをもとに回答されています。
上の池谷さんの著書は乳幼児が対象だけど、こちらは妊娠期〜小学生くらいまで幅広く子育てに役立つ内容が書かれています。
たとえば、
- おもちゃはシンプルなほうがいい
- 記憶力を高めるには、水を飲み、学習場所を変えた方がいい
- 低血糖の子は非行に走りやすい
- IQが高い天才児は、実社会で大成しない傾向がある
- ノーベル賞の山中伸弥教授は、昔から飽きっぽかった
などなど。
他にも、「たくさん抱っこするべきか」「子供のメンタルを強くするにはどうしたらよいか」など、子育て中に誰もが気になる疑問が論理的にすっきり解消されます。
様々な検証データにびっくり
質問に答える形式で書かれているので、とても読みやすかったです。
私も2児の父として思い当たるシチュエーションが沢山ありました。(中略)
自分が当たり前だと思っていることが実はそうではないことに気がつきました。
データに裏付けられた新しい様々な事実を知るだけでも、十分に面白いです。
2019年5月31日
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小児科医が書いたパパにおすすめの子育て本
次に、小児科医が書いたパパにおすすめの育児本をご紹介します。
遺伝に関することなど、医学に基づいた子育てのアドバイスが満載です。
『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』高橋孝雄著
乳幼児~思春期向け
遺伝からみた子供の伸ばし方を知りたいパパにおすすめ
36年間、日本や米マサチューセッツ総合病院などで何万人もの子供を診察してきた小児科医が書いた子育て本。
NHK『SWITCH』インタビューでも取り上げられ、日本PTA全国協議会でも推薦されました。
「どの子も持って生まれた才能がいつか必ず花開くので、親の役割はそれを温かくサポートするだけ」
という方針で、遺伝や個性について詳しく書かれています。
- 遺伝は変わらないけれど、進化のための「余白」はある
- 遺伝子スイッチが激しく点滅する思春期に、手出し口出しは無用
- 習い事は長続きしなくてもいい
- 勉強しなさいは逆効果、伸びるタイミングは自分でつかませる
など、目からウロコの子育てアドバイスが満載ですよ。
子育てにおける正しい知識が学べます
子供が生まれる前に買いました。
子育てにおいて、小児科医という専門家の視点から、アドバイスをしてくれる本で、大変参考になります。
またそれに加えて、子供の伸ばすべき力を3つ挙げられており、それは非常に納得感のあるものでしたので、今後の子育ての参考にしたいと考えています。
アドラー心理学の専門家が書いたパパにおすすめの子育て本
『アドラー心理学』とは、フロイトやユングと並んで心理学の3大巨頭言われるオーストリアの精神科医、アルフレッド・アドラーが提唱した心理学。
「勇気を持つこと」「対人関係を良くすること」などによって精神的に健康な状態を保つことを目的としています。
そんなアドラー心理学の視点から書かれたパパ向けの子育て本を2冊ご紹介します。
『子どもをのばすアドラーの言葉 子育ての勇気』岸見一郎著
幼児~思春期向け
これからの時代を生き抜く自立した子供に育てたいパパにおすすめ
出版社 :
アドラー心理学の1冊目は、ベストセラー『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)で一躍有名になった岸見一郎さんの子育て本。
岸見さんのアドラー心理学の解釈の中で、子育てに関する部分に特化した1冊です。
「褒めるか叱るか」ではなく、言葉で根気よく「伝える」こと、子供を大人と対等な存在として認めて自分で選択や決断をさせることの大切さが説かれています。
連載をまとめた本なので、目次から読みたい内容を探して1話ずつ読み切ることができますよ。
たとえば、
- 叱られてばかりのスケールの小さい子
- 子どものことは親が一番よく知っているという思い込み
- 勉強がつらいとやめてしまう子、続けられる子
- 子どもを上から目線で見ない
- もしもゲームをしなければもっといい成績が取れたのに!?
(目次より)
など。
子供のありのままを受け入れて親はサポートに徹するという考え方は、上の脳科学や小児科医の子育て本、またモンテッソーリやコーチングでもすべてに共通していますね。
「子育てにおいて子供を支配(コントロール)しない」というのは簡単そうで実はとても難しいこと。
でも、これからの時代を生き抜く子供たちには『自分で考える力』『セルフコントロール力』というのはとても大切で、この本にはそれを幼少期から育んでいくためのノウハウがたくさん詰まっています。
開眼の思い
子育てにおける勉強は全体の一部に過ぎず、それよりも人間として勇気を持っていきる基礎力を養うことが大切という道理に納得した。
目の前に直ぐ見える勉強よりも、もっと大きなスケールで子供を信頼してサポートできるかという点では、親の勇気も試されているように思う。
非常に良い視点を得た。
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子供の思考力を鍛える3つのステップ
『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』熊野英一著
乳幼児~思春期向け
家族の中での父親の立場に悩んでいるパパにおすすめ
アドラー心理学のおすすめ子育て本2冊目は、ストレートに『パパの悩み』に向けた本。
子供にとっての父親、家族の中の父親としての立場でよくある悩みを、アドラー心理学で専門的に解決してくれます。
パパからの相談に1つ1つ答える形で、「大丈夫ですよ」「一緒に頑張りましょう」と元気づけてくれる内容。
カウンセリングのような愛のある文章の中にも、学問としての心理学の説得性もあり、パパが納得しながら読み進めやすい1冊ですよ。
待望の父親サイドの円満家族の指南本
父親サイドからの家族の悩みと解決方法がわかりやすく書かれています。
アドラー初心者のお父さんが読むと、アドラー理論の入門的な役割になると思います。
著者は、アメリカの大学院MBA取得、海外企業の勤務経験も豊富であるように、欧米型の家族を大切にする考え方もベースにあるように感じます。
日本人特有の家族意識で行き詰まったらこの一冊がおすすめです。
男性保育士が書いたパパにおすすめの子育て本
最後に、保育士が書いたパパ向けの子育て本をご紹介します。
日常の具体的な接し方やしつけなど、すぐに実践できる内容がもりだくさんですよ。
『保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」』須賀義一著
乳幼児向け
子育てのイライラを論理的に解決したいパパにおすすめ
大人気ブログ「保育士おとーちゃんの子育て日記」の著者・須賀義一さんが書き下ろした文庫本。
10年の保育経験がある須賀さんが、子育てでよくある『子供の不機嫌&親のイライラ』を論理的に解決してくれます。
- 遊びの中で言わないほうがいいキーワード
- ケンカや散らかしっ放しに対処する方法
- 叱ることがやめられなくなってしまう理由
- 満たされている子供、満たされていない子供の姿
など、幼児の行動メカニズムを解明しつつ、具体的な対処法がたくさん提案されています。
ありがちな漠然とした愛情論や根性論ではなく、「こういう時は叱る前にこうしてみよう」と今すぐ実践できるアドバイスばかりなので、気負わず読むことができますよ。
実践的、理論的、哲学的にも
子育てについて親が陥りがちな考え方や言動、叱り方のパターンについて、著者の保育経験の豊富な実例を基にした解説は、とても腑に落ちる内容ばかりでした。
現在3歳児の子育てをしていますが、過去から遡って現在まで、とにかく当てはまり、体験してきたことが理論的にも書いてあり、もっと早くこの本に出会えていれば良かったと思いながら読みました。
親としてや子育てについて哲学的、理論的な視点でも良く書かれていると思いますので、大きな子どもを持つ親にもおすすめできる本だと思います。
とにかく豊富な内容の良書だと思います。
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まとめ ~男性目線の子育て本で、パパも楽しい育児ライフを!
以上、各分野の男性専門家が書いたパパ向けの子育て本を6冊ご紹介しました。
子育ての疲れを癒してくれる優しい語り口の育児本もいいけれど、このように論理的にズバズバと問題を解決してくれる育児本もいいですよね。
「もっと頑張らなきゃ」「もっと愛情を注がなきゃ」と何だか責められるような気持ちになることなく、具体的に何をどうしたらいいのか淡々と教えてくれる。
パパはもちろん、育児で精神的に行き詰ってつらくなっているママにも、案外こういった本の方が気楽に読めるかもしれません。
専門家のアドバイスを参考にしながら、一生に一時期しかない育児ライフを楽しいものにしていきましょう!
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