子供が年少・年中になり、周りのお友達が字を読めたり足し算ができたりしてくると、「うちも何かさせたほうがいいのかな?」と思いますよね。
否が応でも小学校に上がると少なくとも9年間は続く『勉強』。
幼児期からからバリバリ勉強させる必要はないけれど、たとえ5分でも毎日机に向かう習慣を身につけておくと、小学校に入ってからの勉強がグンと楽になりますよ♪
でも、せっかく「早いうちに学習習慣を身につけさせよう」と、幼児教育の通信教材を取り寄せたり、ドリルを買ってきたりしても、子供が机に向かおうとしない、すぐに飽きてやらなくなる…。
そんな経験はありませんか?
遊んでばかりで勉強しようとしないときに、「ちゃんとやりなさい」とついつい声を荒げてしまうこともあるかと思います。
そんなときは、どうすればよいのでしょうか?
モンテッソーリ教育とチャイルドコーチングの指導者で1児の母でもある筆者が、幼児期の子供が無理なく楽しく勉強できるコツをお伝えします!
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幼児の勉強のコツ ①
子供が好きな教材を使う
幼児期の子供がすすんで楽しく勉強するには、まず「子供の興味を引く教材を選ぶ」ことが大切。
なぁんだ当たり前、と思うかもしれませんが、実際には「親がやらせたい教材」と「子供が好きな教材」が違っていることが多いんですよ。
「とにかく子供が好きなものを何でもいいから始めさせよう」
そう思って幼児教育の教材を探し始めても、いろいろ見ているうちについ
「こんな力も身についたらいいな」
「小学校に入るまでにここまではさせたいな」
と、親自身が高い目標を持って教材を選んでしまうことがあります。
でも、幼児期は、できるだけ子供の興味に合わせてあげたほうが、長い目で見ると学習効果は上がります。
それは、脳の90%が完成する6歳までに、
「勉強って楽しい!」
と子供の脳にインプットさせることで、小学校・中学校・高校…その先までずっと、その子にとって勉強は楽しいものになるから。
勉強が楽しいとインプットすることに成功した子供は、小学校に入学してからも「勉強しなさい」と言われなくても、進んで勉強するようになります。
逆に、幼児期に
「勉強=つらい・やらされる・怒られる」
という経験をしてしまうと、そのマイナスの感情は脳の無意識の領域に刷り込まれ、その後大人になるまで消えることはありません。
勉強が嫌いになってしまった子供にとって、一日に何時間も授業のある小学校や中学校に通うことはとても苦痛なものです。
そうならないためにも、幼児期にはぜひ「子供の好きな教材」で学ばせてあげるようにしましょう。
教材を選ぶ際には、まずは無料お試し教材で子供の意見を聞いてみる、また一度始めた教材でもそれに固執せず、もし子供が飽きてしまったら他の教材に変えてみるなど工夫するといいですよ。
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幼児の勉強のコツ ②
親も子供と一緒に勉強を楽しもう!
幼児教育の通信教材の中には、子供が一人でできるようになっている教材もありますよね。
また市販のドリルなども、年長さんくらいになると内容的には一人でできてしまいます。
でも、年中・年長さんは幼稚園や保育園の中だと大きく見えますが、まだまだ子供です。
子供がなぜ勉強するかというと、
「勉強するときは、いつもは忙しいお母さんが隣にいてくれるから」
「お父さんがほめてくれるから」
幼児期の子供の行動のモチベーションは、ほぼすべて「お母さん・お父さん」にあるといっても過言ではありません。
また、幼児が集中できる時間は『年齢+1分』と言われていますが、大人が近くに寄り添って学習したほうが、集中できる時間が長くなることもわかっています。
ですので、小学校入学前(できれば小学校低学年頃まで)の勉強は、できるだけ親が子供の隣にいるようにしたほうが効果的ですよ。
その時のポイントは、
幼児と学習するときのポイント
- 親が笑顔で楽しそうにする。
- 「どんな問題かな?」「あ、〇〇が出てきたね!」と盛り上げる。
- 答えを教えるのではなく、やり方を教える。
- 子供が集中しているときは、たとえ間違っていても、一通り終えるまで口をはさまない。
- 「これどうやるの?」「わからない」と助けを求められたら、子供が楽しくなるようなヒントを出す。
- できなかったり、飽きてきてウダウダしても叱らない。できたところ、頑張ったところを探してほめる。
ということ。
これらを心がけるだけでも子供の学習への気持ちが違ってきます。
せめて、
『笑顔で。叱らない!』
これだけでも気をつけてみてください。
もし、どうしても子供の隣で勉強に付き合う時間がない場合でも、できるだけ親の近くの寂しくないところで勉強させるようにしましょう。
「できた!」「難しいなあ」
といった子供のちょっとした心の動きに共感して、助けを求められたらすぐにそばに行けるようにしておくことが大切です。
幼児の勉強のコツ ③
ご褒美もうまく活用しよう
「今日の分をちゃんと勉強したら、お菓子を買ってあげる」
「全部できたら好きなテレビを見ていいよ」
というご褒美制度。
ついついやってしまうというご家庭も多いのではないでしょうか。
でもよく、「ご褒美がクセになると、ご褒美目当てでないとやらなくなるので良くない」という話を聞きませんか?
本当のところはどうなのでしょう?
もちろん本来は「ご褒美がなくても、子供が学ぶことの楽しさを知って自ら学習するようになる」というのが理想です。
確かに毎回ご褒美を目当てにさせてしまうと、学ぶこと自体に着目しなくなり、逆に学習意欲が下がってしまう危険性があります。
でも、見方を変えれば、
「ご褒美=労働の対価」
なのです。
働いて稼いだお金で好きなものを買う。
欲しい物があるからその分バイトを増やす。
女の子にモテたいからサッカーを練習する。
大人だって対価(見返り)があるから頑張れることがたくさんありますよね。
もちろんそればかりではダメで、子供の学習意欲や知識欲そのものを育てることも大切ですが、幼児期の『学習の習慣づけ』という意味では、ご褒美制度を取り入れるのも決して悪いことではありません。
ただし子供にとっては、お菓子やおもちゃだけでなく、お母さんやお父さんに褒められたり、笑顔になってくれるのが何よりの大きなご褒美だということを忘れないようにしましょう。
幼児の勉強のコツ ④
他の子供や兄弟とは決して比べない
子供の習得速度には個人差がある
「あの子はもう1人で絵本が読めるんだって」
「〇〇ちゃんが英語の歌を歌っていたよ」
そういう話を聞くと、ついつい焦ってしまいますよね。
月齢が遅い子は、「小学校入学までに皆に追いつくかな?」と不安になりますし、逆に月齢が早いのに皆よりできないと、「なんでできないの?」と思ってしまうかもしれません。
でも、歩き始める、話し始める時期に個人差があるように、子供の学習速度や飲み込みの早さにももちろん個人差があります。
他の子と比べるのではなく、その子自身の昨日・先週・先月と比べて、成長を喜ぶようにしましょう。
幼児期に他の子供より勉強ができた、もしくはIQが高かったからと言って、将来必ずしも優秀になっているわけではないというデータもあります。
「いま何を覚えるか、何をできるようにするか」
よりも、
「子供がこれから先ずっと勉強していく上で必要になる『頭と心の器』を育てていく」
ことを心掛けましょう。
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子供の能力は6歳までの過ごし方で決まる?!
目に見えている子供の姿がすべてではない
また心理学的に、子供には
子供の習得の仕方の違い
- 目から覚えるタイプ
- 耳で聞いて覚えるタイプ
- 体を動かしながら理解するタイプ
- すべて言葉に置き換えてから理解するタイプ
が4つのタイプあります。
これを、『優位感覚』と言います。
同じ教材で勉強しても、子供によって優位感覚が異なり、脳や心の中の動きはそれぞれ違ってくるのです。
ですので、何でもササっと要領よくできたり、質問するとすぐに答えられる子供が優秀で、返事が遅かったり、動き回って勉強に集中しない子供が優秀でない、というわけではありません。
耳で聞くよりも書かれた言葉やイラストの方が理解できる子や、頭の中の思考が進みすぎて言葉でまとめられない子、体を動かしながら記憶していくことが得意な子もいます。
目に見える部分だけがその子のすべてではありませんので、「型通りの頭のよい子供」にすることをめざさないように気をつけましょう。
「いま何を考えているのかな?」
「この子の脳はどんなふうに動いているのかな?」
と親も楽しむくらいの気持ちで、温かくおおらかに接するようにしたいですね。
しかし、小学校受験をめざす場合などは、ある程度『型通りの子供像』にしなくてはならないこともあると思います。
でも、子供のタイプを無視して無理強いすると、子供はどうしてよいのかわからずパニックになり、人格そのものを否定してしまうことにもなりかねません。
子供の将来を考えた小学校受験が、一番大切な幼児期の子供の心を壊してしまっては本末転倒です。
それぞれのご家庭の事情や方針もあると思いますが、
「6歳までに脳の無意識の領域に刷り込まれた感情は、一生涯消えることはない」
ということを忘れずに、その子供に合った学習方法で能力を伸ばしていってあげられるようにしましょう。
子供のタイプによっては、机の上だけの勉強ではなく、お部屋作りなども工夫して視覚や聴覚から子供の好奇心を刺激するのもおすすめですよ♪ 子供部屋や、リビングの子供スペースを作るとき、親としては、 「片付けやすい」 「掃除しやすい」 「家のインテリアを崩さない」 というように、すっきりとしたスペース作りを考えるかもしれません。 ですがこ ... 続きを見る
幼児の能力を伸ばす「子供部屋」の作り方・片付けよりも大切なのは?
まとめ 〜幼児期の子供が楽しく学習するコツは?
幼児教育の大きな目的は、
幼児教育の目的
- 勉強は楽しいと脳にインプットさせる
- 学習習慣を身につけさせる
それがわかっていても、進めるうちにどうしても親が大きな理想や目標を持ってしまうことがありますよね。
でも、幼児期にはあまり厳しいルールは作らずに、遊びの流れの中に勉強を組み込むくらいの気持ちがいたほうが、長い目で見ると伸びる子供になりますよ。
小学校に上がってから「勉強しなさい!宿題やったの?!」と毎日怒り続けなくて済むように、いまはグッと我慢して笑顔で優しく声かけをしましょうね♪
⇒ 子供が楽しく勉強できる幼児教育おすすめ教材の比較はこちらから♪
幼児教育の通信教材には、
など、いろいろな学び方の教材があります。
ぜひお子さんが楽しく学べる教材を見つけてみてくださいね♪ 幼児通信教育で何を優先して身につけるべき? 幼児教育と聞くと、 「幼児から本当に勉強が必要なのかな?」 と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。 でも、子供の長い教育期間の中で一番大切にするべきなのは ... 続きを見る
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