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「進研ゼミをやっているけれど、ちょっと物足りないな…」
「中学受験を考えているけれど、低学年では何をしておけばいいの?」
そんな方には、進研ゼミ小学講座の有料オプション教材『考える力プラス講座』をおすすめします。
進研ゼミ本体の『チャレンジ』は学校の教科書に沿った内容だけれど、『考える力プラス講座』は教科書準拠ではなく、ワークのほぼすべてが応用・思考力問題。
小学生向け通信教育の中ではZ会と同レベルの難易度の高さ(※)で、中学受験を考えているご家庭の低学年からの準備にもぴったりの教材ですよ。
(※ 高学年向けの中学受験講座は、Z会の方が難易度が高くなります)
進研ゼミ小学講座のオプションと言っても、チャレンジ本体をやっていなくても単独で受講することが可能。
チャレンジとの併用割引は特にないので、完全に独立した教材と言っていいでしょう。
わが家の息子は小1から進研ゼミ本体のチャレンジタッチ、小2からこの『考える力プラス』の受講を始め、今では本体よりもこちらの教材の方がやりがいがあって楽しいようです。
ここでは、モンテッソーリとチャイルドコーチングの指導者で小学生男児の母でもある筆者が、進研ゼミ小学講座のオプション『考える力プラス講座』について、
どのくらい難しいの?
本当に中学受験に役立つ?
低学年から始めるメリットとデメリットは?
実際に受講して効果はあった?
ということをじっくりお伝えしていきます。
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>>進研ゼミ小学講座『チャレンジタッチ1年生』の受講レビューはこちら♪
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進研ゼミ『考える力プラス講座』の特徴は?
最初に、進研ゼミ『考える力プラス講座』の大まかな特徴を見ていきましょう。
考える力プラス講座の特徴
- 国算理社の4教科(小1~6共通)
- 小1から理科社会も学び、小1~4まで理科の教具が付く
- 紙教材のみで、デジタル学習はない
- 英語学習はない
- 教科書準拠ではない独自のカリキュラム
- Z会小学コースと並ぶ難易度の高さ
- 考える力をとことん鍛える記述問題が中心
- 低学年で全レベル、高学年で公立中高一貫校向けの中学受験対策ができる
- チャレンジ本体を受講していなくても単独受講できる(会員非会員の料金差なし)
『考える力プラス講座』は、学校の予習復習が目的の進研ゼミ小学講座本体とはレベルも目的もまったく異なる教材。
国算理社のどの教科も、学校の教科書には準拠していない独自のカリキュラムで、じっくり考えて記述していく問題がメインです。
中でも理科は小1~4まで実験クラフト教具が付き、実際に体験しながら「なぜ?どうして?」という知的好奇心や問題解決力を養っていきますよ。
考える力プラス講座|中学受験対策はどこまでできる?Z会との違いは?
この講座で中学受験への対応がどこまでできるのか、気になる方も多いと思います。
小1から始まる『考える力プラス講座』に加え、小4からは『考える力プラス・中学受験講座』も選択が可能。
その進研ゼミの2講座と、同じく中学受験で実績の高い『Z会』とを比較すると、次のようになります。
小1・2 | ||
すべての中学受験向け | ||
『進研ゼミ考える力プラス』 『Z会小学生コース』 |
||
小3 | 小3~6 | |
公立中高一貫校/中堅~難関国立私立※ | 最難関国立私立 | |
『進研ゼミ考える力プラス』 『Z会小学生コース』 |
『Z会中学受験コース』 | |
小4~6 | ||
公立中高一貫校受検 | 中堅~難関国立私立受験※ | |
『進研ゼミ考える力プラス』 『Z会小学生コース』 |
『進研ゼミ考える力プラス中学受験講座』 |
(※ 中堅~難関とは首都圏模試基準で偏差値55~65程度/進研ゼミ公式HPより)
つまり、公立中高一貫校を狙うなら、1~6年生まで通して『進研ゼミ考える力プラス』か『Z会小学生コース』を受講していれば対策が可能。
国立私立中学を狙うなら、小3か小4からレベルによって『進研ゼミ考える力プラス中学受験講座』か『Z会中学受験コース』への移行が必要、ということになります。
国立私立の中学受験コースについては両社の違いははっきりしていて、上の偏差値の違いそのまま。
合格実績を見ても、中堅~難関国立私立なら進研ゼミからも合格者は多数出ているけれど(2020年度の志望校合格率91.2%)、偏差値65以上の超難関国立私立となるとやはりZ会中学受験コースが断然強いですね。
国立私立の中学受験対策についてはまた別の記事でお伝えするとして、ここでご紹介するのは低学年の全レベルの中学受験対策と、高学年で公立中高一貫校の受検対策ができるコース。
それで言うと、『進研ゼミ考える力プラス』と『Z会小学生コース』の2教材は問題の傾向もレベルも良く似ていて、教材の問題の質も甲乙つけがたい良質なテキストです。
しいて進研ゼミとZ会の違いを挙げるなら、
進研ゼミ考える力プラス
- 問題数は少なめで、より深く考えて記述する課題が多い
- 理科の実験教具あり(~小4)
- 小1~6まで共通で国算理社の4教科
- シールや挿絵・写真が多い
- 月額 2,560円~
Z会小学生コース
- 問題数は多めで、単純問題から深く考える問題まで満遍なく出題される
- 付録は一切なし
- 小1~国算英/経験学習(理科社会)/プログラミング
小4~国算英理社の5教科 - ドリル感が強い
- 月額 4,420円~(タブレットコースは 3,315円~)
ということ。
どちらがよいかはお子さんとの相性に大きく寄るので、ぜひ一度体験教材を取り寄せて確かめてみることをおすすめしますよ。
>>進研ゼミ考える力プラスとZ会小学生コースの詳しい比較はこちらをご覧ください
-
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考える力プラス講座|難易度は?
進研ゼミ『考える力プラス』の難易度はどのくらいなのでしょうか?
代表的な小学生向け通信教育を難しい順に並べると、次のとおり。
小学生向け通信教育難易度ランキング(難しい順)
小学生通信教育 | 教科書準拠か | 中学受験対応 | |
1位 | Z会中学受験コース (小4~) | × | 〇超難関国立・私立まで |
2位 | 進研ゼミ・考える力プラス中学受験講座 (小4~) | × | 〇偏差値55~65の国立私立 |
3位 | Z会小学生コース (小1~) 進研ゼミ・考える力プラス講座 (小1~) |
× | 〇公立中高一貫校 |
4位 | スタディサプリ (小4~) | × | △中学受験塾の補助 |
5位 | 名探偵コナンゼミ (小1~) | × | × |
6位 | がんばる舎 (小1~) | 〇 | × |
7位 | 進研ゼミ・チャレンジ (小1~) | 〇 | × |
8位 | スマイルゼミ (小1~) | 〇 | × |
9位 | 小学ポピー (小1~) | 〇 | × |
上位2つの中学受験対策教材を除くと、進研ゼミの『考える力プラス講座』は『Z会小学生コース』と並んで最も難易度が高い通信教育。
大人が問題を見ても確かに難しいです。
その難しさは、先取りや高度な知識を問うものではなく、その学年で習う範囲の中で深く考え、複合的な応用問題を解くもの。
単純な計算や〇×で答えられるものではなく、問題文から条件やルールを読み取り、自分の考えをしっかり整理して答える、といった問題が多いです。
そしてZ会小学生コースと比較すると、『考える力プラス』のほうが答えの正誤よりも考える過程をしっかり記述させる問題がたくさん。
何となく直感で「できたつもり」にならず、しっかり順を追って論理的に理解していくことで、どんな課題にも対応できる力が身につきます。
低学年からしっかり頭を使って考える力をコツコツと積み上げていきますよ。
ちなみにわが息子は小学2年で考える力プラス講座を受講開始。
小1でZ会もやっていたけれど、考える力プラスの方がよりじっくり考えさせる問題が多く、最初のうちは、
「何を聞いているのかがわからない」
「答えはわかるけど、どう書いたらいいかわからない!」
と挫折することもしばしば。
でも、徐々に答え方のコツや考える面白さがわかってきて、今では「もっとやりたい!」と自ら楽しんで取り組むように。
こういった問題は頭の使い方の『慣れ』なんだなと思いました。
2020~2022年の文科省の学習指導要領の改定により、たとえ中学受験をしなくてもこのような思考力はいずれ高校・大学受験で必要になるもの。
もしお勉強に苦手意識がなければ、教科書準拠の通信教育ではなく、こういった非準拠の教材をやっておくのも将来のためにいいなと思いました。
考える力プラス講座|チャレンジ本体との関係は?一緒に受講するべき?
進研ゼミ『チャレンジ本体』との関係は?
進研ゼミと言えば、キャラクターと付録が満載の『チャレンジ1~6年生』が真っ先に思い浮かびますよね。
進研ゼミ小学講座では、その『チャレンジ』(紙かタブレット)がメインコースで、『考える力プラス』は有料オプションとなっています。
ただしオプションとは言っても、メインのチャレンジ本体を受講していなくても単独受講が可能。
学習内容も連動していないし、料金も特に併用受講の割引などはないので、完全に独立した教材です。
連動しているところ言えば、
- チャレンジ本体も受講している場合は、教材が一緒に届く
- 赤ペン先生の提出でもらえる『努力賞ポイント』が合算できる
というところくらい。
メインコースの『チャレンジ本体』とオプションの『考える力プラス』の間には、難易度にかなり大きな開きがあります。
『チャレンジ本体』は通う学校の教科書に合わせた教材で、基礎をしっかり理解していくための通信教育。
紙コースなら毎月楽しい付録が、タブレットコースなら楽しい学習ゲームが付きます。
良くも悪くもジャスト教科書レベルなので、応用力や思考力などはあまり養えません。
>>学習アプリは勉強になる?チャレンジタッチの受講レビューはこちら
一方で『考える力プラス』は、学校の授業は理解できていることを前提に、一歩踏み込んだ応用問題やじっくり考える思考力問題が中心。
各学校の教科書とは合わせられていないので、算数の進み具合なども学校とは異なることがあります。
パッと見てすぐに解けるような問題は少なく、記述問題も多いので、お勉強に苦手意識がある子がいきなり始めるのは正直難しいかも。
まずはチャレンジ本体で学習基盤を作ってから受講するのがおすすめですよ。
ちなみに、幼児向けのこどもちゃれんじで『思考力特化コース』をやってきた子は、『考える力プラス』が断然おすすめ。
あの難しい思考力特化コースでせっかく養った思考力も、チャレンジ本体ではほとんど活かすことができません。
『考える力プラス』なら、思考力特化コースのレベルや傾向を引き継いでさらに力を伸ばしていくことができます。
『チャレンジ本体』とセット受講するべき?
ベネッセの公式サイトを見ると、
「考える力プラスは、チャレンジ(本体)とセットで受講することでより力が伸ばせます」
と書かれています。
『チャレンジ本体』で学校の学習内容を定着し、『考える力プラス講座』で応用力をつける、というのが理想だそう。
確かにそうですね。
でも実際にやってみて、個人的にはセット受講がいいケースと単独受講でもいいケースがあると感じました。
具体的には次のとおり。
チャレンジ本体とセット受講がいいケース
- 学校の授業で理解できないところがある
- 学校の宿題が少ない
- 勉強時間がたっぷりとれる(チャレンジ本体は毎日20分・考えるプラスは1回30分×月12回)
- 『チャレンジイングリッシュ』を無料で受けたい
- チャレンジの付録やアプリ・先取り教材もほしい
考える力プラス単独でいいケース
- 学校の授業は理解できている
- 学校の宿題が多い(復習が十分できる)
- 家で勉強できる時間が少ない
- 英語の学習は他でする
- 付録は理科の教具だけでいい
宿題の量は学校によってまちまちなので、もし宿題が少ないなら復習のためにチャレンジ本体と併用受講するのがおすすめ。
でも宿題が多い場合は、宿題→チャレンジ本体→考える力プラス、というのはちょっと大変かも。
わが子の場合は学校の宿題が多く、チャレンジ本体は学校の宿題とカブっている内容が多いので、「もう飽きた」といって本体はあまりやらなくなってしまいました。
(学習アプリと無料オプションのチャレンジイングリッシュのために本体の受講も続けていますが)
考える力プラスだけでもボリュームがあるので、今は学校の宿題の後に考える力プラスの国算社のどれかをやり、土日に理科の実体験学習をする、という流れで定着しています。
ちなみに、進研ゼミ小学講座の有料オプションは全部で8講座。
進研ゼミ小学講座『有料オプション教材』
対象 | 教材 | 月額 (税込) | |
考える力プラス | 小1~6 | 冊子/教具/映像 | 2,560~4,550円 |
漢字・計算くりかえしドリル | 小1~6 | 冊子 | 980円 |
オンライン英会話 | 小1~6 | WEB | 1,080~3,980円 |
プログラミング講座 | 小1~6 | WEB | 2,900円 |
キケン!はっけん講座 | 小1~2 | 冊子 | 980円 |
かがく組 | 小2~4 | 冊子/WEB | 1,090~1,590円 |
作文・表現力講座 | 小3~6 | 冊子/WEB | 3,220円 |
中学受験講座 | 小4~6 | 冊子/映像 | 7,480円 |
※ 月額は年一括払いの1か月分・2023年4月からの新料金
どれも単独で受講できるので、チャレンジ本体を受講せずに必要なオプション教材を組み合わせて受講するのもおすすめですよ。
ちなみにわが家は『考える力プラス』と『かがく組』を受講していて、どちらもコスパが良く内容的にも大満足です。
ぜひ一度資料を取り寄せて見てみてくださいね。
※ タブレット教材「チャレンジタッチ」だけは最低6か月の受講が必要です。
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★こちらの記事も読まれています 小学生向けの家庭用通信教育には、通う学校の教科書に合わせた『教科書準拠』と、どの教科書でも関係なく一律の内容で学ぶ『教科書非⚫︎準拠(標準版)』があります。 よく「教科書準拠の通信教育の ... 続きを見る
教科書準拠がいいって本当?意外なデメリットも!【小学生通信教育】
考える力プラス講座|教材内容は?
では、進研ゼミ小学講座『考える力プラス』の教材内容をみていきましょう。
毎月の教材 | |
小1・2 | ◆テキスト1冊 (国算理社/約30分×12回) ◆添削1枚 ◆理科の体験クラフト1個 (毎月) ◆到達度診断ブック (年3回) |
小3・4 | ◆テキスト1冊 (国算理社/約30分×12回) ◆添削1枚 ◆サイエンス教具 (年6回) ◆映像授業 (小4~) ◆進路ナビ (小4~) |
小5・6 | ◆テキスト1冊 (国算理社/約30分×12~14回) ◆添削1枚 ◆映像教材 ◆適性検査・作文対策テキスト (小6) ◆進路ナビ (年4回) ◆公立中高一貫校受験の情報誌や対策ガイド (随時) |
基本は、全学年通して国算理社のメインテキスト1冊と解答冊子、赤ペン先生の添削が1枚。
それに、小1~4までは理科系の学習教具が付き、小5からは公立中高一貫校の受験対策がプラスされます。
映像教材は小4から始まり、WEBで公立一貫校の過去問の詳しい解説を見ることができます。
小4から送付される『進路ナビ』には中学受験の最新情報がたくさん載っているので、塾に行っていないご家庭でも安心ですよ。
考える力プラス講座|各教科で学ぶことは?
進研ゼミ『考える力プラス講座』で身につけるのは、その学年の学習内容をより深く理解し応用して活用できる力。
学校の授業は理解できている前提で進むので、授業の予習復習が目的の進研ゼミチャレンジ本体とは、傾向もレベルも全く別物です。
考える力プラスのテキストの特徴は、
考える力プラスのテキストの特徴
- ひたすら問題が並ぶドリル形式ではなく、図解や写真を用いて深い考え方を身につけるスタイル
- 答えに到達するプロセスも書かせる
- 自分の考えや意見を記述する問題が多い
- 様々な分野の題材を扱い、知的好奇心を刺激する
- いろいろな物の見方を知り、自ら課題を見つけ解決する力を養う
といった感じで、ずっと先まで役に立つ思考回路の基礎を作るテキストです。
では各教科の具体的な内容を見ていきましょう。
考える力プラスの『国語』は長文をじっくり読み記述する課題
考える力プラスの国語は、学校の教科書とは違う物語で学びます。
それも、国語学習のために書かれた短い文章ではなく、書籍から抜き出した本格的な物語がほとんど。
何ページにも渡る長めの物語を読みながら、その途中途中で問題を解いていくスタイルです。
しかも、単純な問題よりも
「なぜそうなったか」
「自分ならどうするか」
「この後どうなると思うか」
といった、内容をしっかり理解していないと答えられないような問題が中心で、難易度は高め。
文章の記述も多いので、語彙力や表現力も鍛えられますよ。
たとえば、2年生4月号の『子象のパオの大冒険』。
12ページに渡って計23問の問題を解いていきます。
2年生にしては記述量が多く、答えが一つではない設問も。
解説書には「自分の考えがしっかり書けていれば丸としてください」と書かれているので、わが家でも多少「ん?そんな考え方あり?」と思う答えでもOKとしています。
低学年では、まずは考えることや書くことを楽しむ気持ちを育てることが大事なんだそう。
また、テキストだけでその物語が完結しているわけではないので、
「続きが読みたい!」
と言われてその本を買うこともしばしば。
読書習慣も付くし、こういった本格的な物語を扱っている教材はとてもいいなと思いました。
デメリットをあげるなら、漢字の練習などのドリル学習がないこと。
たとえば小学ポピーや進研ゼミチャレンジ本体なら毎月必ず漢字の練習があるし、Z会 小学生向け講座も別冊でドリルが送られてきます。
わが家の場合は毎日学校で漢字が出るので必要ないけれど、もし漢字の練習もしたければチャレンジ本体と併用受講するか、市販のドリルなどで補うことをおすすめしますよ。
考える力プラスの『算数』はどんな応用問題にも対応できる力をつける
次に、考える力プラスの算数。
考える力プラスの4教科の中で、算数が一番他の通信教育とのレベルの差が大きいと言えます。
中学受験でも、
「算数が一番学校の授業とかけ離れていて難しい」
と言われるので、それに対応するには低学年のうちからこのレベルの問題に慣れておくことが大切。
とは言っても他の教科同様、特に上の学年の先取り学習をするわけではなく、その学年の範囲の中で出題の仕方が難しいということ。
たとえば2年生のひっ算の問題。
答えを求めるのではなく、逆算して問題を推測する課題。
大人には簡単だけれど、子供にとっては求める場所が違うだけでわからなくなってしまうんですね。
こういった穴あき問題は、たとえば写真の7番の問題なら
(10x+y)+(10y+2)=80+x
といった方程式の概念で、単純に答えを出すひっ算とは違う思考回路を使って解くので、経験を積まないと難しい問題です。
また、文章問題も図解を使って根本からしっかり理解。
本当はこの程度なら一々図にしなくても解けるけれど、考える力プラスではこのプロセスをとても大切にしています。
それは、学年が上がってもっと難しくなると、図に描けないと解けない問題が出てくるから。
その時に、計算力や直感だけで解いてきた子は急に算数が苦手になってしまうことも。
それが小4の壁と言われるものです。
難しい文章問題・抽象問題・複合問題が出てきたときに、筋道を立てて考えるプロセスをしっかり身につけておけば、どんな問題にも対応することができます。
その力を養うのが『考える力プラス』や『Z会』といった難易度の高い教材。
『考えるプラス』と『Z会』はどちらもほぼ同じ問題の出し方をしているので、これが算数の思考力を養う王道なのでしょう。
ちなみにわが息子は、こういったプロセスをしっかり書き出しながら進めていく学習はとても苦手。
「考える力プラスは楽しいけど、算数だけは嫌い」と言っています ^^;
でも親としては逆に「だったらなおさら今のうちにやっておいて良かった」と思っています。
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考える力プラスの『理科』は楽しい体験クラフトやサイエンス教具付き!
進研ゼミ『考えるプラス講座』の個人的なイチ押しは、理科学習。
なぜなら、紙面で読むだけではなく実際に体験する学習だから。
一度自分で体験したことは、何年経っても忘れないですよね。
しかも、小1・2には体験クラフト(毎月)、小3・4にはサイエンス教具(年6回)が付いてくるのが本当に助かる!
わが家がZ会をやめて考える力プラスにした理由は、実はここです。
Z会は内容的には同じような理科や社会の『けいけん学習』があるのだけれど、教具は付いてこないので、家で全部用意しないといけないんです ^^;
それが大変で、子供がやりたがっても結局やらないことも。
考える力プラスに替えてからは、毎月実験道具が送られてくるので、子供も大喜び。
親も負担が少なく助かっています。
どんな教具が送られてくるかというと、例えば小2教材はこんな感じ。
左から、
- クルクル潜水艦(重りと進み方の実験)
- スーパープロペラカー(動力の伝わり方の実験)
- 葉っぱ写真セット(自然観察と造形)
テキストには細かいやり方が書かれているのと同時に、合い間に工程の確認や結果の考察などの設問が書かれているので、それを解きながら実験を進めていきます。
なんと15ページ分にもわたる充実ぶり!
「なんでこうなるの?」
「これってこういうことなんだ!」
という知的好奇心を刺激するだけでなく、工程や結果をしっかり整理して書いてまとめながら進めることによって、筋道を立てた問題解決能力を養うことができますよ。
こういう学びが低学年からできるのは、本当に素晴らしいと思います。
考える力プラスの『社会』は多角的なものの見方を養う
考える力プラスの社会もまた、理科と同様に他ではなかなかできない学び。
身近な題材をきっかけに社会問題までつなげて奥深く学んでいきます。
知識の暗記ではなく、「なぜこうなっているのか、自分ならどうするか」としっかり深く考えていく課題。
こういった課題に毎月取り組んでいると、そのうち普段の生活の中でも常に「これってどうなんだろう?どうすればいいかな?」と考える習慣が付きますよ。
たとえば小2の社会『つよしくんの太鼓』。
13ページにわたり、古くからある日本のお祭りの意味や新しいお祭りのあり方などについて考えていきます。
絵や写真、シールも多いので、楽しみながら社会の仕組みを学んでいくことができますよ。
Z会や名探偵コナンゼミでも社会の学びはあるけれど、考える力プラスは断然量が多い!
国語と算数がZ会より少ない分、理科と社会のページ数が他社と比べて圧倒的に多く、かなり充実しています。
2022年に教育改革が一通り終わり、今後の中学・高校・大学受験で理科的・社会的思考がとても大切になることを見越した教材作りがされているように思います。
これはまさに世界中で導入が進んでいる『STEAM教育』そのもの。
多角的なものの見方から課題を見つけ出し、自ら解決していく方法を身につけていきますよ。
考える力プラスは、学校ではまだ浸透していないSTEAM教育の考え方を家庭でしっかり学べる良教材です。
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考える力プラス講座にも赤ペン先生がある?
進研ゼミといえば、赤ペン先生の添削が有名ですよね。
チャレンジ本体と同様に、『考える力プラス』にも毎月赤ペン先生の添削があります。
問題のレベルは、考える力プラスのテキストよりもやさしめ。
国語と算数が中心で、小1~3は理科社会が年2回、小4からは総合問題の添削も入ってきます。
チャレンジ本体の添削課題と違うのは、ただ答えを求めるのではなく、自分の考えを書いたり考えたプロセスや書く問題が多いこと。
赤ペン先生も、答えの正誤よりも考えたプロセスを中心に褒めたりアドバイスをくれたりしますよ。
提出するともらえる努力賞ポイントはチャレンジ本体と共通なので、併用受講している場合は合算してプレゼントをもらうこともできます。
考える力プラス講座は低学年からやる意味はある?
見てきたように、進研ゼミの『考える力プラス講座』は中学受験に対応できるレベルの力をつけるための教材内容。
中学受験は小4くらいから対策を始めるのが一般的ですよね。
「では小3までは何もしないでいい?」
というと、そうではありません。
小3までの低学年で身につけておきたいことは、
低学年で身につけておきたいこと
- 勉強が楽しいという気持ち
- 筋道を立てて粘り強く考える思考力
- 何にでも興味を持つ知的好奇心
の3つ。
先取り学習や知識学習も無駄ではないけれど、それは後からいくらでも追いつけます。
それよりも大事なのは、
「勉強っておもしろい!考えるのが楽しい!何でも知りたい!」
という学習に対するポジティブな気持ちと、頭を使って考える習慣。
現に難関中学に合格する子たちは、何にでも好奇心が旺盛で、学ぶことが楽しくて仕方がないという子が多いそうですよ。
そしてそれらの知的好奇心や思考力は、脳の発達の関係から年齢が早ければ早いほど身につきやすいことがわかっています。
だから、実は小学校低学年というのはものすごく大切な時期!
この時期にそういった素地を身につけておけば、たとえ中学受験をしなくても、高校・大学受験・就職試験、さらには社会に出てからも必ず役に立つその子の財産になります。
この進研ゼミの『考える力プラス』は、単純に計算や漢字を覚えるのではなく、筋道を立てて深く考える思考回路を作り学ぶことを楽しめるようになる教材で、まさに小学校低学年の子の学習にぴったり。
知的好奇心をくすぐる理科や社会の学びも充実しているので、楽しみながら将来伸びる素地を作っていくことができます。
中学受験をするお子さんは、低学年でこの『進研ゼミ考える力プラス』か『Z会 小学生向け講座』で家庭学習をしておくのがおすすめ。
また中学受験の予定がなくても、将来に向けて思考力や問題解決力を養っておきたいお子さんにもおすすめです。
ただし、学校の教科書を超えた内容なので、お勉強に苦手意識がある場合には無理強いせず、ますは教科書準拠の通信教育から始めるようにしましょう。
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考える力プラス講座|実際に受講して感じたメリットデメリット
わが家の小2の息子が『考える力プラス講座』の受講を始めて約半年。
ここまでに感じたメリットデメリットや効果をお伝えします。
進研ゼミ『考える力プラス講座』のメリットと効果
まずはメリットから。
考える力プラスの『メリット』
- 学校の勉強をはるかに越える応用力や思考力が身につく
- 教科書と違う題材を扱うので、新鮮な気持ちで学べる
- 1つの単元を様々な角度から出題され、理解が深まる
- 小1から理科と社会の学習がガッツリある
- 理科の教具が付いてくるのですぐに実践できる
- イラスト・写真・シールがあり、低学年でも取り組みやすい
- 進研ゼミ会員でなくても同料金で受講できる
- このレベルの通信教育としては格安で、通塾よりかなり安い
- 中学受験の合格実績が高い
わが家で感じられた効果
- 長文問題や筋道を立てて考える問題に慣れてきた
- 読解力がついてきた
- 理科の実験を楽しんでやっている
- 自然や社会の問題に興味を持って考えるようになった
受講して一番良かったことは、息子が
「お勉強楽しい!」
と言うようになったこと。
小学校に上がって学校から毎日漢字と計算の宿題がワンサカ出て、
「もうやりたくない、毎日つらい…」
と飽き飽きしていた息子。(もちろん漢字も計算も大切なのだけれど)
Z会もやっていたけれど、いまいちハマりきりませんでした。
そこで2年生から進研ゼミの『考える力プラス』を始めたところ、まず理科の実験クラフトと社会の学習に飛びつき、没頭。
そして国語の長文にハマりました。
学習向けに書かれたZ会の国語の長文と比較して、本から抜き出した物語を使っている考える力プラスの国語の方が、うちの子はワクワクと楽しめたようです。
ちなみに、わが子の学校の成績は決して万全ではありません^^;
ただ、問題を解くのが遅かったりケアレスミスがあったりはするものの、「授業の内容は理解しているな」と感じたので、思い切って教科書準拠の通信教育をやめ、非教科書準拠の『Z会』や進研ゼミの『考える力プラス』に切り替えました。
目先の学校の成績を上げることよりも、もっと先まで見据えた『地頭』を良くする方に切り替えたのです。
すると、学校のお勉強よりも難しいものの、単純な反復学習ではない『考える力プラス』の教材が息子にはストンとはまった様子。
今では、考える力プラスで自分が知らなかったことを知ったり、社会問題を考えたり、物語を読んで自分の考えを書いたりすることが本当に楽しくてたまらないようです。
成績や親の意向に関わらず、子供それぞれ教材の向き不向きというのはあるんだなぁと実感しています。
進研ゼミ『考える力プラス講座』のデメリット
一方、考える力プラス講座には次のようなデメリットも感じました。
考える力プラスの『デメリット』
- 難しすぎる場合がある
- 親のサポートが必須
- 漢字や計算の反復学習はない
- 理科の体験学習は親と一緒にやる
- 英語やプログラミング学習はない
考える力プラス講座の一番のデメリットは、やはりその難しさ。
学校のお勉強とのギャップは良くも悪くもかなり大きく、学校とは違うことを学べて面白い反面、難しすぎて逆に勉強嫌いになってしまうリスクも。
そこで大切になってくるのが親のサポートです。
特に低学年のうちは、親が付き添ってわからないところを解説書を見ながらかみ砕いて説明し、子供の思考の流れをサポートしていく必要があります。
わが家でも「無理強いしない、怒らない」というのを常に頭に置きながら(これが難しいのだけれど^^;)、できる問題からゆっくり取り組んでいきました。
特に算数は難しく感じるようで、1日1問でもやれば褒める!というふうにして、苦手意識を持たないようにしています。
理科の実験学習も子供1人では難しいので、全体的に親の出番は多いです。
また、漢字の練習・英語・プログラミングなどのデジタル教材は一切ありません。
進研ゼミのチャレンジ本体ではこれらはすべて網羅されているので、必要な場合は併用受講するのがおすすめですよ。
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考える力プラス講座|料金体系は?
考える力プラス講座の料金は、次の通り。
★進研ゼミ『考える力プラス講座』 (公立中高一貫校受検対策) |
||
年一括払い | 毎月払い | |
小1・2 | 2,560円/月 | 2,690円 |
小3 | 2,980円/月 | 3,140円 |
小4 | 3,890円/月 | 4,090円 |
小5 | 4,260円/月 | 4,490円 |
小6 | 4,550円/月 | 4,790円 |
★進研ゼミ『考える力プラス・中学受験講座』 (偏差値55~65の国立私立中学受験対策) |
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年一括払い | 毎月払い | |
小4~6 | 7,480円/月 | 7,870円 |
※すべて税込(2023年4月からの新料金)
入会金は無料で、最短継続期間は2か月。
年一括払いをしていても途中退会ができ、残りは返金されます。
進研ゼミチャレンジ本体を受講していても、特に併用割引などはありません。
中学受験を見据える高レベルの教材でこの低価格は、はっきりいって破格!
通信教育の中でも安いし、塾に通うのと比較すると約10分の1の料金です。
受講者数がNO.1の大手ベネッセだからこそ実現した価格なのでしょうね。
迷っている方は、まずは2か月間だけ受講してみてお子さんとの相性を確かめてみることをおすすめしますよ。
考える力プラス講座|まとめ ~どんな子が向いている?
見てきたように、進研ゼミ『考える力プラス講座』は小学1年生から中学受験を見据えた学習ができるレベルの高い教材。
先取り学習ではなく、あくまでその学年の学習内容の中で高度な思考力や筋道を立てて問題を解決していく力を養うテキストです。
小3まではZ会小学生コースとレベルや傾向がよく似ていて、身につく力もほぼ同じ。
「Z会はちょっと高いし、もう少しイラストやシールなどもあった方が子供は楽しそうだな…」
という方には、こちらの考える力プラス講座がおすすめです。
もし中学受験をしない場合でも、将来絶対に役に立つ思考力や問題解決力を身につくので、気になったらまずは試してみてくださいね。
★ 考える力プラス講座が向いているお子さん
- 学校のお勉強では物足りない
- 学校では習わない面白い学習がしたい
- 思考力や問題解決力を身につけたい
- 好奇心の幅を広げたい
- 中学受験をする可能性がある
★ 他の通信教育が向いているお子さん
- 学校の基礎を徹底的に学びたい
→ 小学ポピーがおすすめ - 学校の予習復習をしたい・付録や学習ゲームも欲しい
→ 進研ゼミ『チャレンジ』がおすすめ - タブレット1台で学校のお勉強を完璧にしたい
→ スマイルゼミがおすすめ - 手軽なプリントで学校の復習がしたい
→ がんばる舎がおすすめ - 学校とは違う題材で読解力や思考力を養いたい
→ 名探偵コナンゼミがおすすめ - どんな課題にも対応できる力を身につけたい
→ Z会 小学生向け講座がおすすめ - 教科学習ではなく根本的な地頭を鍛えたい
→ ワンダーボックス(~10歳)がおすすめ
\まずはお得な無料資料請求から♪/
>>『進研ゼミ考える力プラス』と『Z会小学生コース』の実際の比較受講レビューはこちらをどうぞ♪
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Z会小学生と進研ゼミ考える力プラスの違いは?【感想口コミ】
PR:Z会・ベネッセ 『Z会小学生コース』と進研ゼミの『考える力プラス講座』。 どちらの受講するかを迷っている方も多いのではないでしょうか? 両教材とも中学受験を見越した学習を小学1年生から受講でき、 ...
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