「幼児教育で本当にしなければいけないことって、何だろう?」
お教室・教材・通信教育など、ちまたには『幼児教育』と名の付くものが山ほどあふれていて、迷ってしまいますよね。
そこで、我が息子が実際に小学校に入ってみて、
「本当に必要な力はこれだった!」
と実感したことを、モンテッソーリ教育とチャイルドコーチング指導者の筆者がお伝えしていきます。
『読み書き計算』をどんどん先取り学習するよりも、幼児期の発達途中の脳にもっと大切なことがありますよ。
小学校でグングン伸びていく子と、そうでない子を見て、そのことが本当によくわかりました。
一生に一度しかない大事な幼児期の過ごし方を、決して間違えないようにしっかり確認していきましょう。
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幼児教育で陥りがちなワナ
まずは幼児教育で陥りがちなことから。
ワナ、と言っては言葉が悪いけれど、ついついやってしまいがちなことがあります。
それは、
- 親の満足感(優越感)を満たす教育
- お月謝の高い幼児教室のすすめる教育
の2つ。
まず1つめは、
「うちの子、こんなにすごい」
「もうこんなことまでできる!」
と親が満足したり優越感に浸ったりするような幼児教育です。
それは、年長で小2までの漢字を覚えた、2桁の足し算ができるなど、目先の効果がわかりやすい『先取り教育』がほとんどですね。
逆に、
「うちの子は、こんなに好奇心旺盛なの」
「好きなことにハマると、ご飯も忘れるくらい集中するのよ」
そんな風に自慢する親御さんはあまりいないと思います。
そういうことは、どちらかというと「困っちゃうわ」といったニュアンスで話すことが多いのではないでしょうか?
でも将来伸びるのは、実は後者のほう。
幼児期に目先の優秀さに気をとられていると、幼児期にしか身に付きにくく後の学力に大きく影響する、知的好奇心や創造力などの『非認知能力』が養えなくなります。
2つめの高額な幼児教室や塾も同様。
もちろん、本当に将来のことを考えて子供1人1人の能力を伸ばしてくれる教室もあるけれども、よく聞く話は
「難関中学受験を考えるなら、年長で九九まで終わらせたほうがいい」
「パズルやブロック玩具はいいけれど、ヒーローやプリンセスのおもちゃには何のメリットもない」
などの、やはり先取り教育や知識教育、また非認知能力を高めるとしても教科書通りの『知育おもちゃ』しか認めない、という話です。
子供が際限なく能力を高められるのは、自分が好きでやることによってのみ。
大人が決めたことをさせるだけでは、目先は賢くなったように見えても、能力の伸びはいずれ止まります。
すべての幼児教室が悪いわけではないけれど、非認知能力を養える自由遊びの時間を削ってまで先取り教育や知識教育をする、子供がやりたいことより教室の先生のすすめる活動を優先する、というのは長い目で見て子供の能力を伸ばすことにはなりません。
高度な先取りや知識教育は、小学校に入ってから始めたほうが賢明です。
ではさっそく、小学校に入ってわかった『幼児期にやっておくべきこと・必要ないこと』をみていきましょう。
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幼児期の子供は一日どれくらい勉強すればいいの?
幼児期に身につけておきたい力はこの3つ!
小学校入学前の幼児期にやっておくと将来伸びる子になることは、ズバリ次の3つ。
幼児期に身につけたいこと
① 読書(読み聞かせも含む)
② 考える習慣
③ 好きなことにハマる経験
① 読書 ~小学校以降で勉強が『できる・できない』の分かれ目は、文章問題
小学校に入って1年くらい経つと、クラスの中でも何となく「勉強ができる子・できない子」に分かれていきます。
文字や計算などの単純な勉強は、毎日の授業と宿題でまず誰でもできるようになるので、それほど差はつきません。
大きく差がつきやすいのは『文章問題』。
どんなに計算が速くても、漢字が得意でも、「文章問題だけはどうしても苦手」という子が本当に多いのです。
そういう子は、文の解釈が苦手なだけでなく、読んで考えること自体に拒否反応がある、文章問題を見るだけで「イヤだ!」と思ってしまうのです。
文章問題への拒絶感は、計算や暗記と違い、学校や塾でいくら習ってもなかなか克服できません。
そんな中でも、文章問題がまったく苦にならないという子が。
それはずばり、幼児期から読書をたくさんしてきた子!
読書量の違いは学力の差に顕著に表れます。
本をたくさん読んできた子は、まず文章に対する拒絶感がありません。
そして、文の中に込められている意味や背景を、すぐに読み取ることができるのです。
小学1・2年生でも読書量による学力の差は出るけれど、特に3年生以降になるとどの教科でも
『文章問題・抽象的な問題・自分の意見を述べる問題』
が増えてきて、ますます差ははっきりしてきます。
幼児期から先取り学習をして計算や漢字でアドバンテージがあった子が、小3~4でいきなりお勉強ができなくなるのはよくあること。
できないだけなら頑張ればいいけれど、それ以上にお勉強が「嫌い」になってしまう場合も。
『文章問題に抵抗があるかないか』というのは、高校・大学までの長い学習生活にとって、とても大きな問題になっていくのです。
現に、東大生は子供の頃から平均よりたくさんの本を読んでいたというデータも。
また難関校に合格した女優の芦田愛菜さんが小さい頃から読書家というのは有名な話で、幼児期には月60冊、小学校低学年では年間300冊の本を読んでいたそうですよ。
読書の仕方は、自読でも読み聞かせでもOK。
同じ本を繰り返し読んでも、違う本を次々に読んでも、どちらも効果があります。
同じ本を何度も読めば表現方法や文の構成などを丸ごと覚えてしまうし、たくさんの本を読めば新鮮な気持ちで様々な世界に触れられるからです。
もちろん小学生からでも読書はできるけれど、幼児期に読む習慣がついていないと、いきなり「読みなさい」と言ってもなかなか本に馴染めません。
やはり幼児期、できれば乳児期からたくさん本に触れておきたいですね。
小学校以降にグンと成績を伸ばしたければ、目先の効果の出やすい文字や計算の先取り教育よりも、毎日読書や読み聞かせをたくさんすることをおすすめします。
② 考える習慣 ~幼児期に身につけたいのは、知識よりも『自分で考える力』
次は、自分で考える力。
小学校でお勉強が得意な子は、「考えるのが好きな子」です。
「どうしてこうなるの?」
「自分だったらどうする?」
「もっとこうしたらいいんじゃないかな?」
と何でも深く考える子は、学年が上がるにつれてどんどん成績が伸びていきます。
なぜなら、同じ1つのことを習っても、無意識のうちに他の子の何倍も発展させて考えるので、応用問題が出ても難なく解けるからです。
また、与えられた問題が解けるだけでなく、自分で様々なアイディアを発信することも得意です。
これからはSTEAM教育の時代と言われ、「言われたことができる人より、自分で考えて動く人」が求められる時代に。
新学習指導要領のもと、中学・高校・大学受験の内容も少しずつ『思考力・発想力・表現力重視』に移行しています。
もう知識の暗記や計算が得意なだけでは、太刀打ちできなくなっていますよ。
そもそも、勉強は言ってみればイコール『考えること』そのもの。
頭を使って考えることが楽しい子、「知りたい!」という好奇心が強い子は、お勉強も楽しいのです。
開成中学・高校の元校長である柳沢幸雄さんは、最初に開成に行ったときに生徒たちが皆勉強が好きなことにびっくりしたそう。
特に難しい問題を出した時には、目を輝かせてワクワクしながら取り組むのだそうですよ。
開成に入る子たちは、イヤな受験勉強を無理やりして入ったのではなく、勉強が好きな子たちなんですね。
この『考える力』があるかないかは、考えるための『思考回路』を持っているかどうか。
それは、脳の使い方のクセのようなものと言えます。
そしてそれが作られるのは、主に幼児期。
脳の神経回路は、3歳までに約80%、6歳までに約90%ができあがると言われています。
幼児期に何でも親の言う通りにさせ、『自分で自由に考える』ことをしてこなかった子に、小学校に入ってから
「もっとじっくり考えなさい」
「言われなくても自分で考えてみたら?」
と言っても、それは難しいこと。
でも、そのように「子供に考える力がない」という悩みを抱える親御さんは本当に多いのです。
ではどうすれば、脳が発達する幼児期に考える習慣をつけられるのでしょうか?
もともと幼児期の子供は、何でも自分で考えてやるのが好き。
何も特別な『思考力ワーク』などを使わなくても、日常生活の中で少し工夫すれば、子供はどんどん自分で思考回路を作り上げていきます。
でも、大人が先回りしてやったり、正解を教えてしまったりすることを繰り返すと、子供は徐々に自分で考えることをやめてしまいます。
幼児が考えることはつたないし、効率も悪く、間違っていることだらけだけれど、大切なのは結果ではなく『考える』という行為そのもの。
大人がするべきことは、
子供の考える力を養うコツ
- 「これはどうしたらいいかな?」「〇〇ちゃんはどうしたい?」と何でも子供が自分で考えるようにうながす
- 子供と話す時間を多くし、たとえつたない話でも口出しせずに最後まで聞く
- 子供の考えを否定しない
- 大人が知っている正解を、すぐには教えない
- 知的好奇心を刺激するものに、たくさん触れさせる
ということ。
たとえば、休日の過ごし方を親が一方的に決めずに子供と話し合う。
幼稚園や保育園であったことを聞き、それに対してどう思うのか、どうしたらいいのか、一緒に考えるなど。
笑顔で優しく相づちを打ちながら話を聞けば、子供は安心して自らどんどん思考回路を組み立てていきますよ。
時間の制約など大人の都合はあるけれど、将来を長い目で見れば、大変でも幼児のうちにできるだけ子供があれこれ自由に考えるのに付き合っておくことが得策。
幼児期にはぐくめば一生涯の財産となる『自分で考える力』の芽を、摘んでしまうことのないようにしたいですね。
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Z会幼児ぺあぜっとの実体験学習で何をするの?全年齢内容口コミ
③ハマる経験 ~ 幼児のうちに、好きなことにハマる経験をさせよう
小学校以降に伸びるために幼児期に身につけておきたいことの3つめは、『興味を持って集中する力』。
学力を伸ばしたり受験や仕事で成功するには、上で書いた『文章読解力・思考力』などの能力に加えて、最終的には
集中力・粘り強さ・試行錯誤力
などの、いわゆる『根性・あきらめない気持ち・こだわりの強さ』といった精神的な力がものをいいます。
いくら頭が良くても勉強にのめり込む集中力がなければ受験には成功しないし、将来何かの仕事や研究で大成するには忍耐力やこだわりの強さも必要。
アイザック・ニュートン氏、リチャード・ファインマン氏、ビル・ゲイツ氏…
偉人や起業家の多くは、類まれなる集中力を持っていたと言われています。
スティーブ・ジョブズ氏も、新しいアイディアを思いつくと寝ることも忘れて何十時間も没頭して取り組んだそうですよ。
また雑誌『PRESIDENT FAMILY』の東大生アンケートでも、
「子供の頃に夢中になって時間を忘れたことがある」という問いに89.1%、
「やり遂げて嬉しかったことがある」という問いに83.7%
がYESと回答しています。
出典プレジデントファミリー『東大生184人頭のいい子の育て方』 (2019年秋号)
その精神力を身につけやすいのもまた、幼児期。
好きなことに集中して取り組む力は、脳内物質『ドーパミン』の仕業です。
そのドーパミン回路が作られるのは6歳までで、7歳以降には分泌量は変わらないと言われています。
決め手は、幼児期に何かにガッと入り込んでハマった経験をしたかどうか。
何にハマるかは重要ではなく、どれだけハマったか、その度合いや回数が大切だそう。
幼児教育のお教室では、パズル・ブロック遊び・お絵描きなどいわゆる『知的な遊び』に集中させることを良しとしているけれど、実際にはハマる対象が何であっても『集中力や根性がつく』という効果は同じです。
もちろん、子供本人がパズルやブロックが好きなら越したことはないけれど、そうでない子に強要してはいけません。
子供が大好きで自分から「やりたい!」と思うものでなければ、決してドーパミンは出ないのです。
たとえば、アニメ、ヒーローもの、プリンセスもの。
そのキャラクターや特徴やワザの種類などを何十種類も記憶したり、忠実に再現してごっこ遊びをしたり、自分で物語を考えたり…
子供が好きなものにハマったときの集中力や記憶力って、すごいですよね!
親からしてみたら、
「そんなものをいくら覚えても、いくら遊んでも、将来何の役にも立たない」
と思うかもしれないけれど、大事なのは何をやるかではなく、どれだけハマる経験をするか。
自分が選んだものにとことんハマる経験は、将来の『集中力・粘り強さ・試行錯誤力』というその子の大きな財産になるのです。
だから、子供が自分でやりたい!という遊びをできるだけ優先することが大切。
それが幼稚なものだったり役に立たなそうなものだったとしても、『ワクワクしながら取り組む行為そのもの』に意味があるので、決して頭ごなしに否定しないようにしましょう。
子供の興味を否定したり親が良いと思うものを押し付けたりすると、集中力や根性が養えないだけでなく、
「何を選んでもどうせ否定される」
「自分は良くないものばかり選ぶんだ」
と自己肯定感が低い子になり、あきらめ癖がつく、何にも興味を持たなくなる、といった弊害も生まれてしまいます。
子供の集中力や根気を養うためには、遊ぶものを選ぶ際に、
子供の集中力を養うコツ
- 子供が興味を持ったものを尊重する(親の理想と違っても)
- 何かに夢中になっている時は、とめたり邪魔したりしない
- 求められない限り手出しせず、子供が自分で試行錯誤するのを見守る
- 子供が満足するまで付き合う
- 興味の幅が広がるように、いろいろなものを見せたり連れて行ったりする
というのがポイント。
子供自身が一番好きな遊びで、将来の財産となる能力が身につくのなら、こんなに嬉しいことはないですよね。
目先の優秀さや体裁を気にして親が遊ぶ内容を強要すると、せっかく能力を伸ばせる幼児の大切な時期を逃してしまうので気を付けましょう。
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幼児期の子供が楽しく勉強するコツは?
幼児期にやらなくていいこと
ここまで、幼児期に必要なことは
① 読書(読み聞かせ)
② 考える習慣
③ 好きなことにハマる経験
の3つとお伝えしました。
では、よく幼児教育で行われる『文字』『数と計算』についてはどうなのでしょうか?
実際の小学校の様子とあわせてお伝えします。
文字は、ひらがなが読めればOK
まずは文字から。
文字はすべて小学1年生から習うけれど、入学前に『ひらがなの読み』だけはできないと不便。
友達や先生の名前、黒板や配布プリント、教科書など、何が書いてあるのか全くわからないと、小1の1学期はちょっと大変です。
実際に学校の授業でも、『ひらがなの読み』に関しては皆ほぼできるものとしてサッと流された感じでした。
ただし、『ひらがなの書き』に関しては、はっきり言ってやらないほうがいいです。
手が小さく握力が弱いうちに書き始めると、変な書き癖がついてしまい、それを入学後に直すのは至難の業。(特に男の子)
学校の先生も、
「入学前にひらがなを書いてこなかった子の方が、断然字がきれいになる」
とおっしゃっていました。
もし入学前に字の練習をするなら、せめて握力がつく年長からにしましょう。(月例にもよります)
そしてやるからには、鉛筆の持ち方や書き順はもちろん、線や点の向きまでしっかり正しく教えてしまうことをおすすめしますよ。
『カタカナ』と『漢字』については、読み書き共にどちらもできなくて大丈夫。
カタカナと漢字は1年生の2学期から始まり、しかもかなりスローペースで進むので、学校の授業で覚えれば十分です。
幼児のうちにキャラクターや生き物の名前などで、自然に読み方を覚える分には構わないけれど、無理に覚えさせたり書く練習をさせる必要はありません。
計算ドリルは不要・イメージ力を鍛えよう
次に数と計算。
まず『数の読み方・数え方』は、入学してから習うものの、ひらがなの読みと同様にわからないと学校生活で困ります。
クラス表記・出席番号・教科書のページ数など、何かと数字を使う機会があるので、数字の読み方と30くらいまでの数え方はやっておいた方がいいです。
そして、『計算』をどこまで先取りするかが一番迷うところではないでしょうか?
たしかに小学校でつまづきやすいのは、算数が断トツ。
でも、幼児期に2桁3桁の計算や九九を先取りしたからといって、算数が得意になるわけではありません。
計算は小学校で一昔前よりかなりゆっくり丁寧に習うので、入学してからで十分。授業と並行して自分でどんどん先取り学習もできます。
実は、算数でつまづく一番の原因は、単純計算ではなく『算数的思考』。
簡単に言えば『イメージ力』や算数に対する『ゲーム感覚』です。
「計算は得意だけど、入り組んだ問題になると足し算と引き算どちらを使えばいいのかわからない」
「ひたすら計算ドリルをやるのは好きだけど、文章問題や図形は意味が分からない」
ということが本当によくあるんです。
特に中学受験を考えている場合は、計算力よりも『イメージ力』や『ゲーム感覚』がとても重要になりますよ。
そしてその素地が養われるのは、やはり幼児期。
脳の90%ができあがる6歳までに、算数的思考をぜひ身につけておきましょう。
具体的には、
幼児期に算数的思考を身につける方法
- 机上の『式』ではなく『物』で、日常的に計算する習慣をつける
(家族に食べ物を配分する・道のタイルを数えるなど)
→ 算数へのイメージ力を養う - ケーキやピザなどを切り分けるとき、子供と一緒に考える
→ 図形の概念を養う - いろいろなものを計量カップやメジャーで計る
→ 数字の大小の感覚を養う - 立体的な遊びをたくさんする
(箱を使った工作・ブロック玩具・コースター玩具など)
→ 思考力や空間認知力を養う
など。
要するに、算数を理屈として左脳だけで考えるのではなく、右脳のイメージ力もあわせて使う習慣を養うのです。
ここが、私たち親世代が子供の頃とは大きく異なる点。
今の算数や数学は、特に小学校高学年からは単純な計算問題よりも思考力を問われる文章問題や抽象問題が増えていて、右脳のイメージ力や表現力などの『非認知能力』がないと解けなくなっています。
幼児期に計算ドリルで先取りをしていても、そのアドバンテージはせいぜい小2まで。
その後は、幼児期からしっかり非認知能力を養ってきた子にどんどん抜かされますよ。
また、算数を「面白いゲーム」と思わせてしまうのも、得意にする秘訣。
それには、算数を『お勉強』として始める前の幼児期に、頭を使う楽しさや試行錯誤して成功する喜びを体験しておくことが大切。
家の中のちょっとしたことを子供と一緒にクイズにして楽しむ、遊びの中で子供に工夫をうながすなどして、日常的に楽しく頭を使う習慣をつけましょう。
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まとめ ~小学校入学前の幼児期に本当に必要なことは?
以上、実際に小学生達を見て感じた「幼児期にやっておいたほうがいいこと・やらなくていいこと」を見てきました。
まとめると、
幼児期にやっておきたいこと
- 読書(読み聞かせ)
- 何でも自分で考える習慣をつける
- 好きなことにとことんハマる経験をする
- 好奇心を広げる
- 試行錯誤して成功する体験を積み重ねる
- ひらがなと数字を読めるようにする
- 数や図形に対するイメージ力やゲーム感覚を養う
幼児期にやらなくていいこと
- ひらがなを書く練習
- カタカナや漢字
- 式を使った足し算引き算
- 九九などの高度な先取り学習や知識教育
6歳までの脳の発達期には、目先の優秀さよりも、考える力・イメージ力・知的好奇心などの『非認知能力』を養っておくほうが将来伸びます。
幼児期は、この先何年にも渡って続く学習生活でたくさんの知識や思考を入れる『器』を作る時期。
まだ小さい器に早くからたくさんのものを詰め込んで、目先のアドバンテージを取るよりも、まずは『器=非認知能力』を大きく育てて将来に備えるほうが賢明です。
実際に、難関大学に合格したり起業に成功する人は非認知能力がとても高いことがわかっています。
長い人生の中でも、6歳までの幼児期は非認知能力を一番高めやすい時期。
この大切な時期を逃さず、子供の潜在能力をたっぷり伸ばしていきましょう!
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