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中学高校生向けでは難しめの通信教育として知られている『Z会』。
そのZ会が作る幼児向けの通信教育は、いったいどういうものなのか気になりますよね。
「Z会のレベルで考えると、小学校に上がる前から漢字や九九を先取り学習?」
そう思ってしまいますが、実は全然違うんです。
Z会が6歳までの幼児に必要だと考えたもの。
それは、
じっくりと深く『考える力』
自分の気持ちや想像を表す『表現力』
なぜ?と興味を持つ『知的好奇心』
漢字・ひっ算・九九などの先取り学習のアドバンテージはせいぜい2年生まで。
3・4年生からは地頭の良い子がグンと急成長するんです!
それは、「考える文章問題・抽象的な問題」が増えてきて、単純な読み書き計算では太刀打ちできなくなるから。
Z会ではその『地頭』の素地ができるのは幼児期だと考えていて、幼児コースでは読み書き計算よりも『思考力・表現力・知的好奇心』を養うことにかなり重点を置いていますよ。
Z会はそれを『あと伸び力』と呼んでいます。
ここでは、そのあと伸び力を付ける3つの柱の1つ、『表現力』を養うワークをみていきましょう。
モンテッソーリ教育とチャイルドコーチングの指導者の筆者が、実際に息子が受講したZ会幼児の教材を見ながらしっかり解説していきます。
Z会幼児の『思考力』ワークについてはこちらをご覧ください♪ PR:Z会 難関校の合格実績で有名な『Z会』が開講した幼児コース。 息子が1年半受講してどうだったか? モンテッソーリ教育とチャイルドコーチングの指導者で、1児の母でもある筆者が、実際に受講して感じた ... 続きを見る
Z会幼児コースの口コミ!面倒?難しい?でもあと伸び効果は期待大!
Z会の『知的好奇心』を育てる実体験学習については、こちらをどうぞ♪ PR:Z会 Z会幼児コースを検討している方で、 「Z会の実体験学習『ぺあぜっと』って一体何をするの?道具は?効果はある?」 と気になっていらっしゃる方もいるかと思います。 はっきり言って、このZ会幼児 ... 続きを見る
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Z会幼児の表現ワークは『お絵描き』。でもお絵描きに効果なんてあるの?
Z会が幼児コースの中で表現力を養う方法は、ずばり『お絵描き』。
お絵描きは家でも幼稚園や保育園でもよくしますよね。
そのお絵描きにどんな効果があるのでしょうか?
Z会のお絵描きは他と何が違うのでしょうか?
お絵描きの『自己表現効果』はすごい!
子供は、胸の内にさまざまな感情・アイディア・爆発的な生命力を秘めています。
でも、まだ言葉が流暢でなかったりボキャブラリーが少なかったりして、それらすべてを口で表現することができません。
そこで幼児が一番自己表現しやすいのが『絵』。
実は、お絵描きは幼児期の子供にとって『最大で最良の自己表現手段』!
形・色・大きさ・線の太さや細さ・力強さや繊細さで、子供は絵を通して自分の内面を表現します。
そして、自分の気持ちと連動した絵を認めて共感してもらうことで『自己肯定感』が育ち、自分の考えを表現できる方法を持つことで『自立心』が育ちます。
つまり幼児のお絵描きは、上手に描くことが目的ではなく、子供の人間性そのものを育てる手段なのです。
芸術家の草間彌生さんが、子供の頃に統合失調症で幻覚や幻聴に悩まされ、その症状から逃れるために絵を描き始めたことは有名。
草間さんは、自分の内面や衝動を絵にする『自己表現』で、心の平穏を保っていたのですね。
それだけ『絵を描く』というのは人の内面と直結していること。
幼児の心と頭の発達に欠かせないものです。
Z会幼児の表現ワーク・お絵描きは、『課題描写』
そんな幼児教育に欠かせないお絵描きの中でも、Z会幼児コースが行うのは『課題描写』。
よく幼稚園や保育園で行う『行事や風景の描写』ではなく、テーマを与えられてその中で自由に発想をして描いていきます。
普段あまり考えないようなテーマを投げかけられることで、子供が自分の心と頭の中を開拓し、気持ちや想像を掘り起こしていく。
自分の中に新しい世界を作り、それを絵で表現するのです。
この知育効果は、読み書き計算や知識教育では決して得られないものですよ。
ではさっそく、具体的にどういう課題なのか、実際のZ会幼児の教材を見ていきましょう。
Z会幼児コースの実際の『表現ワーク』を見てみよう
Z会幼児コースでは、年少から年長まで通してワークドリルの中に『表現』というページがあり、それがお絵描き課題です。
また、表現ワーク以外にも、『形・自然・生活』などのワークの中でも絵を描く課題がありますよ。
たとえば、Z会幼児年長8月号のワークドリルの内訳をみてみると、全46課題のうち6課題が絵を描く課題。(表現ワーク3回・自然ワーク3回)
他の幼児通信教育が文字の練習や計算に多くの紙面を割いている中、Z会がいかに
『想像(創造)して表現する』
ことに知育効果を見出しているのかがよくわかりますよね。
Z会幼児『年少コース』の表現ワーク
まずはZ会『年少コース』の表現ワークから。
年少コースの表現ワークはまだそれほど多くなく、表現しやすい課題が大半。
3~4歳は、月齢にもよるけれどまだペン類をしっかり正しく持つことができないので(無理強いは禁物)、なぐり書きでもちろんOKです。
シールなどもうまく活用していきますよ。
たとえばZ会幼児年少コース9月号の『かばんの模様』。
普段目にすることの多い『かばん』を好きな模様にできるとしたら、どんな風にしたいかな?
シールとクレヨンを使って自分だけのカバンを描いていきます♪
こちらはZ会幼児年少コース12月号の『ゆきだるま』。
雪だるまに顔や手を付けるのって、子供の夢なんですよね♪(雪があまり降らない地域では)
Z会では年中コースの12月号でも同じテーマの表現ワークが出てきます。(シールは無し)
このように、年少コースでは子供がワクワクして取り組みやすいテーマで、まずは「表現することが楽しい!」という気持ちをはぐくんでいきます。
Z会幼児『年中コース』の表現ワーク
次にZ会『年中コース』の表現ワーク。
年中さんになると、年少コースよりも「自分で考えて表現する」余地が大きくなります。
子供の絵にも、「自分が想像したものを表現できる」喜びがあふれていきます。
Z会幼児年中コース12月号の『はなばたけ』。
お花だけを描いても、花壇や土、家やお庭、お世話をする自分の姿まで描いても自由。
使う色やお花の大きさなどにその時の子供の気持ちや個性が表れますよ。
こちらはZ会幼児年中コース3月号の『とがった形』。
例として挙げられているのは『星』。
参考までに、我が子は他に傘やアイスクリーム、屋根などを描いていました♪
Z会年中コースでは、この他に
- 魔法使いが魔法で建てたお城
- カレーに入れたいもの
などの表現課題が。
どれも4~5歳の子の発想力をたっぷり引き出して、楽しみながら描けるテーマですね。
Z会幼児『年長コース』の表現ワーク
最後にZ会『年長コース』の表現ワーク。
年長コースになると、絵を描く課題はさらに増えます。
少し抽象的なテーマでも描けるようになってきて、「自分はこう表現したい!」としっかりと意志を持って絵を描くように。
使える道具も頭の中の引き出しも増え、自己表現による知育効果もどんどん上がっていきます。
この5~6歳までの時期に絵を『自由に』たくさん描いた子と描いていない子では、情緒や自己肯定感の育ち方が違ってくると言われていますよ。
Z会幼児年長コース6月号の『乗ってみたい乗り物』。
実際にある乗り物でも架空の乗り物でもOK。
次はZ会幼児年長コース8月号『びっくりばこ』。
びっくり箱をあけたら何が飛び出してきたか、自由に考えて描く課題。
こちらはZ会幼児年長コース9月号『地面の中には』。
地面に小さな穴が開いていて、その奥にどんな世界が広がっているのかを想像して描きます。
年長コースでは、普段あまり考えないようなことを考えるきっかけになる、おもしろいテーマが続きます♪
ちなみに我が子のびっくり箱。
お決まりのヘビに加え、雲と鳥が出てきたようです。
決して上手ではないけれど、一生懸命想像しながら楽しそうに描いていましたよ♪
Z会幼児年長コースでは、この他に
- 着てみたい服
- 見たことがない卵
- 空を飛ぶ生き物
- 夢のロボット
などの表現課題がありました。
Z会幼児の『添削』も表現課題
また、Z会幼児の年中コース以降には添削課題があり、それも絵を描く課題!
Z会は添削までもがドリル課題ではないんです。
こんな幼児通信教育は他にはないですよね。
絵のテーマは、
Z会年中コース添削課題
…毎月与えられたテーマを絵に描く
『あたたかいもの』『おおきいもの』『おいしいくだもの』など
Z会年長コース添削課題
…毎月の『実体験学習ぺあぜっと』で体験・実験・料理した中から1つ選んで絵に描く
説明文は親が描くので、字が書けなくても大丈夫。
好きなように表現して描いて送ると、担任の先生がぎっしりとたくさん感想を書いて返送してくれます。
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Z会幼児の『お絵描き』課題を1年半続けたら、こうなった!
我が息子は、以前はあまり積極的に絵を描こうとはしませんでした。
3月生まれの男子ということもあり、まわりの友達のように上手に描けないことが嫌で、「僕は絵が苦手」と思っていたそうです。
Z会を始めても、最初は絵を描く課題を「これは今度やる」と後回しに。
でも一度、
「上手に描こうとしなくていいんだよ。お母さんしか見てないから、好きな色で自由に描いてごらん。」
と半ば無理やり描かせたら、その楽しさと好きに自己表現できる開放感が嬉しかったのか、それまで溜めていた前のワークドリルも引っ張り出してきて、毎日絵を描くようになりました。
Z会の表現ワークのテーマは子供が「かいてみたい!」と飛びつくおもしろいテーマが多く、すっかりハマってしまいました。
もちろん毎日描いていたので課題はすべて終わってしまい、自分で
「見たこともない惑星」
「いたらいいなと思う動物」
などテーマを作って、目を輝かせながら画用紙にどんどんお絵描きをするようになりましたよ。
今では壁一面、子供の絵でいっぱいです♪
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Z会幼児ぺあぜっとの実体験学習で何をするの?全年齢内容口コミ
Z会の表現ワークのメリット・デメリット
実際にZ会幼児の表現ワークをやってみて感じたメリットとデメリットは次の通り。
Z会の表現ワークのメリット
- テーマが面白いので「やってみたい!」と表現への意欲が湧く
- 発想力や表現力が豊かになる
- 絵だけでなく、話すときも想像力が豊かになる
- 集中力がつく
- 誰とも比較されないので、自信がつき自己肯定感が高まる
Z会の表現ワークのデメリット
- 単純なドリル問題よりは手間と時間がかかる
- 読み書き計算のように、すぐに目に見える効果は出ない
Z会の表現ワークをするときの注意点
Z会幼児の表現ワークをするときの一番大切な注意点は、Z会の保護者冊子にも毎月のように書かれているけれど、
「上手い」「下手」で子供の絵を評価しないこと。
たとえ上手でも、「上手に描けたね」と言ってしまうと、次からもできるだけ上手に描こうとします。
絵は上達するかもしれないけれど、『自由な自己表現』は妨げられてしまう恐れが。
「一生懸命描けたね」
「おもしろいことを思いついたね!」
「どうしてこの色にしようと思ったの?」
「もっと見てみたいなぁ!」
と、自由に発想して描いたことを褒めるほうが、次からもどんどん心を開放して自己表現していきますよ♪
他にも注意することは、
- アドバイスしない
- 否定しない
- 描き方を教えない
- 干渉しすぎず、共感して見守る
ということ。
ついついもどかしくてアドバイスをしたりお手本を描いて見せたりしてしまいたくなるけれど、子供の胸の内にあるものは、大人の既成概念をはるかに上回るもの。
大人がアドバイスすることで、せっかくの子供の表現がせばまってしまいます。
「もっと真ん中に大きく描いたらいいのに」
「この余白も埋めたほうがいいよ」
「葉っぱも描いたら?」
「本当はこんな色じゃないよ」
などの言葉はグッと飲み込んで、『子供が何を思いながら描いているのか』を想像しながらじっと見守りましょう。
まとめ ~Z会幼児の表現ワークは思ったよりも効果が大きかった!
幼児教育と言えば、『ひらがな・カタカナ・かず』。
そこに自然科学や社会のルールやマナーの学びが入るのが一般的。
教室や教材によっては、漢字や九九の先取り教育をするものもあります。
そんな中で『お絵描き』などの自己表現は、
「幼稚園や保育園でやっているし、お勉強としてわざわざする必要はない」
と思われがち。
でも、園でのお絵描きは運動会や遠足などの『情景』を描くものがほとんどで、隣の友達を真似したり、褒められるように意識して描いたりと、本当の自由な自己表現にはなりにくいのです。
家でのお絵描きも、いつも同じものを描いてしまいがちですよね。(お姫様・ハート・車・飛行機など)
そんな中で、Z会幼児の『普段考えないようなテーマ』を与えられるお絵描きは、本当の意味で子供の心を内側を開拓してくれる、とても良い幼児教育です。
我が家は1年半Z会を続けてみて、発想力が育ち自己肯定感も向上したので、思ったよりも効果が大きかったと実感しました。
年少でZ会を知っていれば、絶対やっておきたかった!
Z会幼児コースは、この表現ワークの他にも『思考力ワーク』や『実体験学習』など、将来伸びるために幼児期に必要な教育を研究して作られた、他とは一味違う一流の教材。
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